勝負哲学

  • サンマーク出版
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763131683

感想・レビュー・書評

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  • とてもタメになる。生きたメッセージとして色彩をもっている感覚がある。
    勝負の中での経験がきちんと言語化されている。
    1,000円くらいでこんな本にめぐり会えるのは奇跡。
    向上心のある方であれば、必読の書。

  • 勝負する世界は違えど、深みは同じ。

  • 勝負にも流れってあるんだなと思いました。

    我慢することも大事だし、ちょっとしたひらめきが良い効果が出ることもある。

    必死になることが全てじゃなくて、良い展開になる前は悪い展開もある、だから耐えることも大事なんだと思えました。

    サッカーと将棋は違う物ですが、その違いがあるから岡田監督と羽生さんの考え方の共通点や相違点が面白かった。

  • ●リスクをとることこそ、リスクから逃れる最高のすべ。

    ●新しいことにチャレンジする勇気と、同じことを継続できる粘りは、同価値。

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/intuitive_decision_making.html【書評】『勝負哲学』〜論理を超え、厚い経験をくぐりぬけたところに表れる直感

    <目次>
    まえがき
    1章 勝負勘を研ぎ澄ます
     論理を超えるもの、直感を支えるもの
     勝負どころを読む力
     全体を客観視できる「広い目」をもて
    2章 何が勝者と敗者を分けるのか
     リスクテイクをためらうな
     打たれ強さを養う
     「勝てる人間」を育てる
    3章 理想の勝利を追い求めて
     集中力の深度を増す
     闘争心を制御せよ
     戦いに美学を求める
    あとがき



    2015.04.04 岡田監督の本を探して。
    2015.04.26 読書開始
    2015.05.01 読了

  • 対談

  • さすがの二人。すばらしい言葉がたくさんあった。本というほどの分量でなく対談記事レベル。空いた時間で読んでおくべき。

    [more]<blockquote>P022 直感はヤマカンとは異なります。もっと経験的なもので、監督がおっしゃるように、とても構築的なものです。数多くの選択肢の中から適当に選んでいるのではなく、今までに経験したいろいろなことや積み上げてきたさまざまなものが選択するときのものさしになっています。【中略】まったく偶然に何もないところからパッと思い浮かぶものではなく、経験や蓄積の層を通して浮かび上がってくるものなんです。

    P034 「わかる」ことをきちんと押さえておけば、「わからない」ことへの対処の幅も広がるということです。【中略】私「妄想」もするんです。妄想というのは実際の闘いを詳細にイメージして、そこから逆算して目標をより具体化するような感じです。

    P044 でも勝負どころは決して「私が勝負どころです」なんていう顔はしていませんから、ぼんやりしていると見逃してしまう。その隠れているものを察知するためにも鳥の目が必要になってくるわけです。

    P065 欠点を直すことにもあまり一生懸命にならないようにしています。短所も自分の能力の一部ですから、無理に短所を直すと全体のバランスが崩れてしまいます。

    P088 「エイやっ」が早くからできる豪快な人物、ぐずぐずと「エイやっ」を先延ばしにする小心な人物、長い目で見るとどちらも指導者としては成功していないようです。成功するのは、最悪のケースを想定しながらギリギリまで考え抜いて最後にはスパッと迷いを断ち切れる、細心だが果断な人物です。

    P119 神様というのは見ているようで見ていないし、見ていないようで見ているものです。大ピンチの時にこそ大正解に近づくというのは、そういうことかもしれません。

    P133 勝負とは無関係の日常生活が片方にきちんと担保されている。そのことが大切なんですね。

    P145 間接的アプローチというのは教育の肝なのかもしれません。

    P151 人を育てるのは人ではありません。環境です。その環境を作ってやるのが指導者の役目であり、コーチングの真髄なのではないでしょうか。

    P165 深い集中が、狂気とは反対の「玲瓏」への入り口になることもあります。
    周囲がよく見渡せる、透き徹った静かな心境という意味です。</blockquote>

  • 真剣勝負の世界に身をおいている人だからこそ語れる話だと思うけど、ここまで言語化できるというのはすごいなあ。言葉を知っているというか。上滑りしていないというか。
    将棋の「他力」はなるほどなと思った。どうしても自分が無力な領域ってあるんだよね。それを知っているだけでも違う。
    それにしても日本代表の監督って本当につらいんだな。というか、世の中心無い人が多すぎる。

  • サッカーの岡田監督と将棋の羽生氏の二人の勝負師が織りなす勝負に対する姿勢を語り合った本です。勝負に対するお互いの考え方も面白いのですが、日本人の根底に流れている勝負に対する美意識や指導者論についても言及されているところもあり、とても興味深く読むことができました。

  • 日本代表監督の岡田さんと
    棋士の羽生さんの2人の勝負の世界について語った本。
    2人の勝負師としてのすごさと独自の哲学が書いてあって面白いです。
    将棋についてあまり詳しくないけど羽生さんのいろんな戦術を試合の中でチャレンジしてくことや
    若手の棋士のベテラン棋士からしたら奇抜ともいえる戦術が実は革新的で強くて、そこを素直に取り入れたり、若手の棋士からであっても学ぶ姿勢があることに羽生さんの強さがあるように思えます。
    岡田さんの言葉
    「決断するときの理由に美しいか美しくないかを入れる」
    「一流は隙がない」

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