おしゃべりな腸

  • サンマーク出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763134431

作品紹介・あらすじ

繊細で、責任感が強く、有能な器官、それが私たちの腸。アレルギーも体重も気分も、腸と深く関わっています。最新の医学研究結果とその活用法から学ぶ、腸と正しくつきあう方法と健康な生き方へのヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 最近多い腸の話。
    繊細で責任感が強く、有能な器官。
    それが、私たちの腸。
    アレルギーも体重も気分も、
    腸と深く関わっています。
    最新の医学研究結果とその活用法から学ぶ、
    腸と深く付き合う方法と
    健康な生き方へのヒント。

    著者ジュリア.エンダースはフランクフルト微生物学
    院内衛生学研究所で研究に従事。
    「サイエンス.スラム」で優勝した講演は
    ユーチューブでヒット動画に。

    2015年5月初版のこの本は、
    話題にのぼる頻度が多かったのか
    人気のある一冊で、
    腸内フローラというワードが広まるきっかけにも。

    人の腸の中には人の体の中にある細菌の90%以上が存在。
    その細菌が食物をどんな風に体の栄養素として
    活用するする形に変化させるかは
    人によって個性が分かれる。
    同じものを食べても太る人太らない人
    それはこの腸内細菌が関係してた。

    病院に行っても、健康ですと言われるが、
    体調が思わしくなく、気分もすぐれない
    これも腸内で細菌の状態が関係していることが多い。

    人によって、その生まれ育った環境によって
    腸内細菌のメンバーが変わる。
    例えば、海の海藻や魚を多く食べていた
    日本人は、肉食で生きる西洋人のそれとは違う。

    旅行に行って必ず便秘になる人が
    気持ちよく旅を楽しめるようにするには
    旅立つ前から食物繊維を多くとり、
    腸内が元気で活躍できる状態を作ると
    気持ちよく旅ができる。

    赤ちゃんは生まれるときに、
    生きて行くのにとても大切で有効な細菌を
    お母さんの産道を通るうちに体に受け入れる。
    病院で赤ちゃんがなんらかの病気になる3分の2は
    こうした細菌を受け継がなかった受け継がなかった
    帝王切開で生まれた赤ちゃん。

    人の腸内フローラは3歳までにプロになる。
    強力で良い細菌を集めるには、、
    3歳までに数回動物園に行くといい、、。

    あらゆるものに、細菌は存在し、
    いろいろなものとの接触で
    体に取り込まれる。


    etc、etc。。。。

    語り口がとっても読みやすい、一度では覚えきれない
    たくさんの研究成果は、何度か読みたい一冊です。

  • ドイツ人の書いた腸の本。
    腸とは言うものの、口から始まる消化器全般について書かれています。

    個人的に気に入ったのが、よく日本では理由がわからない病気について「食事の西洋化が原因」ということで片付けられてしまいますが、もちろんドイツ人が書いているのでそういう逃げがないところです。

    自分は、大腸憩室炎になったのでこの本を読んだのですが、もちろん理由は日本で言われている食事の西洋化ではなく、なんと洋式便座が理由と書かれており、びっくりしました。どうやらしゃがんでやった方が、腸からすんなりと便が出て、腸内の内圧がそれほどかからないようです。

    そのほかにも、日本人が書いた書籍にないことが多々あり、とてもためになりました。

  • ・グルテン
    穀物の種に含まれる毒。腸壁の細胞の結び付きが薄れてしまう

    ・糖の種類は100以上

    ・トキソプラズマ
    猫の腸に棲む動物(寄生生物)。猫のフンから移動、5年間は外でも生きていられる。(猫のフンに常に含まれているわけでもない)。
    寄生されると、
    猫の尿に魅力されるネズミ、自殺・事故率アップする人間

    善玉菌は悪玉菌の餌を横取りする。
    抗生物質でも死なない腸内細菌が存在する。
    ピロリ菌が胃癌発症率を増すが、他の病気を防いでいる可能性が高い(その為、何十万年間も人間と共存してきたと考えられる)

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00289707

  • 腸を中心に、食べ物を目にした時からウンチが排泄されるまでのウンチク集。
     
    ■プラス
    著者の文才なのか、翻訳者の文才なのか、文章がとても綺麗で流れるようで、かつユーモアもたっぷりと含まれており、クスクスと笑いながら読むことができた。弱冠25歳の方が書いたなんて末恐ろしい。また、食べ物を目にした瞬間から口に入れた時、食道や胃、腸を経て大便として出る時(排便時の最適な姿勢についてまでも!)までの一連の流れについて幅広く言及されていたのも面白かった。

    ■マイナス
    とても広範な範囲の話で、勉強になる話はたくさんあったのだが、エッセイ集のような感じになっているので、読み進めるうちに前の内容をどんどん忘れてしまった(これは読者である私のせいだと思うが。。)。欲を言えば、例えば各章毎にまとめを載せたり、体系的な図を用いるなどして、理解とその定着についても工夫してもらえると嬉しいと感じた。

  • 腸内細菌100兆個。抗生物質を飲めば,腸内細菌は大量に死ぬ。善玉菌を増やすには発酵食品を摂取すること。腸はセカンドブレイン。

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