Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法
- サンマーク出版 (2020年1月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763138026
感想・レビュー・書評
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「すべきことよりすべきでないことを排除する。」
「幸福を手に入れることではなく不幸を避けることを目指すべきである」というミケランジェロや、アリストテレスの言葉をベースに、間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための知恵が書かれている。
個人的になるほどと思ったのは、以下の項目。
相手の発言ではなく、相手の過去の業績に注意を払うようにする。
大事なことを決断するのに感情が絡んでいたりする。
自分が確信していることを他人が共感しなかった場合、
相手が無知だと考える
相手が愚かと考える
相手に悪意があると考える ことが多い。
選択するときは、その時点で可能な次善の選択肢と比較する。
思考が明確であれば、発言も明確になるが、思考が不明瞭であれば、発言は無駄話にしかならない。
人を妬むのを避けるには、人と比較するのをやめ自分がトップに立てる得意分野を作る。
実現できた目標は、大きく扱われるが、実現できなかった目標は隠されることが多いので、後者に目を向けるようにする。
世界をよくしようと本気で思うなら、ボランティアの参加の仕方を考えるべきである。
最低限の情報で生活すると決断の質が上がる。
死にたくなるほどの経験から、無理にプラスの要素を見出さなくていい。
どの可能性も排除せずに保留する人は、成功できない。
知識は実践を通して、得られるもの。本当に自分のためになることを始めよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すべきでないこと。は、すべきこと。よりはるかに影響力がある。
何が成功をもたらすから言い表せない。だが、成功を妨げたり、台無しにしたりするこもははっきり言える。
幸福を手に入れるのではなく、不幸を避ける。
これは否定の道。というギリシャ人やローマ人の中世の思想家に寄る。
行動に理由を添えると周りから理解と譲歩を得やすい。その場合、どんな理由でもよい。
変化に気付くにはその出来事を想定していないと気がつかない。それが例え大きな変化であってもだ。
人は自分のアイデアに酔いしれてしまいがち。客観性が大切。
努力して手に入れたものを過大評価してしまう。特に時間と労力を費やした時はよく結果を見るようにする。
第一印象にとらわれないようにする。必ず途中の評価も大事にすること。
お金で解決しようとすると逆効果になることがある。
あり得ないことを想像する。誰にも予想できないことが起こるのが人生である。
ただ、これは余り口に出さないほうがいいだろう。というのが私の印象。
ブラック・スワン=ありそうにないことを常に考えてみることにする。
人は現状維持を選びがちである。それは標準案。つまりデフォルトを選びがちであることに通じる。
自分のものの見方が主流だと人は考えがちである。人の考え方に懐疑的になる前に、自分に対して懐疑的になる。
自分より優れた才能を持った人を支援する。
部外者に対して先入観を持ったり、反感を抱いたりするのは生物学的には自然なこと。だが、集団と自分を同化すると、自分の物の見方に歪みが生じる。
相手の発言ではなく、過去の実績に目を向ける。
自身をわずらわせている課題への対処法を細分化して書き留めるだけで、頭はすっきりさせることができる。
直感に頼りすぎると合理的な判断ができなくなる。
自分の考えには批判的であるべき。
現場と選択肢を1つ示されると、私たちはその2つだけを比較してしまいがちだ。必ず別の選択肢を考え、比べる。
持説にそぐわない事実に出会ったら、その設定はすぐに放棄する。もっと優れた説が見つかるまで待っていてはいけない。
数字は机上で改善できる。数字には気をつける。
平均と言う言葉も注意すべき。
人の心を動かすのは数字ではなく時に小説や写真である。
目立つものに惑わされないようにする。
期待には影響力がある。一方でコントロールできないものに対しては期待値を下げた方がいい。
記憶は不正確なもの。
言うことが無ければ、何も言わないこと。マーク・トウェイン
情報が多すぎると決められなくなり、決断の質も下がる。
最低限の情報で生活すると、判断力が高まる。
不快なことが自分のためになる。と言うのは間違った思い込み。
感情で決めることと論理で決める事がある。
体に身に付いている動作は感情で決める。
進化の過程には存在しなかった複雑な状況においては論理で決める。
考えすぎるとうまく動けないことがあると言うことである。
私たちは起きていないことについて考えるのが苦手だ。存在しないものは認識できない。
ときには起きていないことについて考えてみさえすれば、私たちは今までずっと満ち足りた気持ちになれるのではないだろうか。
あるものは、ないものより重視される。
原因は一つではない。
最後のチャンスと聞くと、私たちは分別をなくす。
どの可能性も排除せずに保留する人は成功できない。選択肢を持つことで、コストがかかることがある。
知識には言葉にできるものとできないものがある。知識は実践を通して得られるもの。書かれた文字に畏敬の念を抱き過ぎない。
賢人が目指すべきは、幸福を手に入れることではなく、不幸を避けること。アリストテレス。 -
理にかなった行動をとらないという「失敗」を避けるための52の思考法がまとめられている。
無駄遣い、先延ばし、考えの固執、あれもこれもとどっち付かずなどなど。
どの項も端的にまとめられているので理解しやすい。
前著Think clearlyの方が取り入れたい内容が多かった。
コレぞと思う内容は何点かあり、詳細はメモに記載。 -
一般的に広がっている考え方に対して
別の切り口で52個の思考法が紹介されています。
1つの思考法について、簡潔に書かれており
読んで納得できるものも多い印象でした。
本書に書かれている思考法を持っていると
ものの考え方や視野が広がると思います。
読んでおいて損はない1冊です。 -
本要約チャンネル+S図書館
シリーズ2作目
248ニュースは見なくていい
出来事の背後関係を詳しく記した長文記事や本を読むといい
249危機が好機になることはめったにない
無理にプラスの要素を見出そうとしない
危機は危機に違いなく、強化のためのプロセスではない
死の危険はとにかく避けた方がいい
274最後のチャンスと聞くと私たちは分別をなくす
人生の選択は最後のチャンスと分けて考える -
定期的に読み返したい。人生をより良く生きるための本。
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ドベリさんの本は、いつも気づきを与えてくれる。
安原実津さんの翻訳も読みやすくて素晴らしい。
・本を読んだり思索をめぐらせたりしただけでは、アイデアを思いついたり、新しい製品を完成させたり、何らかの能力を身につけることはできない。それができるのは実際に試したり実地で見て覚えたりした時だ。重要な知識は実践を通して初めて得られる。書かれた文字に必要以上に畏敬の念を抱いてはいけない。