科学がつきとめた「運のいい人」 (サンマーク文庫 な 10-1)
- サンマーク出版 (2019年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763161116
作品紹介・あらすじ
運のいい人・悪い人、あなたはどっち?
脳科学が明らかにする、
誰でも「強運な脳の持ち主」に変身できる方法!
「運のいい人」とは、どんな人でしょうか?
経済的に豊かな人、好きなことを仕事にしている人、健康で長生きしている人、愛する人とともに幸せに暮らしている人、自由に生きている人……。
著者いわく、「運のいい人」には、考え方や行動の共通点があるそうです。本書では、その共通点について、気鋭の脳科学者である著者が科学的に分析し、脳科学の知見をもとに解き明かします。
とは言っても、難しいことは一切ありません。脳と心の仕組みから、運をよくするために今日からすぐできる簡単な行動・思考・習慣まで、くわしくわかりやすく、そして楽しく解説します。
お金も時間もかからず、誰でも今すぐ始められる方法ばかり。
あなたもこれで、「運のいい人」になりましょう。
感想・レビュー・書評
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「運のいい人というのは単に運に恵まれている」とかいうのではなくみな公平な運をつかみ取り、同時に不運を避けるような行動をとるということをその行動パターンで、科学的に探っている。
観察眼がさすがにひかっている。その分析を納得できるものを紹介してみる。
☆「運のいい人は自分なりの「幸せのものさし」を持っている。他人の尺度でなく自分の尺度で行動する。
→その幸せの状態を積極的に作り出す努力をしている。
☆自分を変える努力はしない。今の自分を生かす。
☆運のいい人は自分を大切に扱う
☆常識よりも自分を上に置く。
☆面白そうかどうかで決める。
(面白さを判断基準にする)
☆自分がうんがいいと思い込む
☆積極的に運の良い人と関わる
☆早寝早起きをする
☆あえてリスクのある道を選ぶ
☆他者を思いやる
☆1人勝ちしようとしない
☆品のある行動をとる
☆ライバルの成長も祈る
☆利他行動をとる
☆他人の良さを素直に褒める
☆短所には寛容になって長所を褒める
☆誰かを助けた時こそありがとうを言う
☆具体的な目的を持つ
☆目的や目標を自分なりの幸せの物差しで測る
☆脳が飽きっぽいことを知っている
☆マイナスの出来事も引き受けてみる
☆いつも頭のどこかで夢を意識しておく
☆ポジティブな祈りをする
☆敵の幸せを祈る」
結局、運というのはその人がもともと持っているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わるといえるようだ。
総じて運のいい人というのは、決してネガティブなことは言わない。敢えてマイナスのことも引き受けて文句を言わない。高望みをしない。自分に自信がみなぎってる。余裕がある。そして大事なことは運、不運は意識しないということだ。
この運のいい人とは著者自身のことで、努力目標でもあるかも知れない。
追記です。
僕が日頃から考えてる「運のいい人」(自分も運のいいやつと思っている)というのは先ずそういう場面でも「ついてねえな〜」とは決して言わない。
運の悪い人には近寄らない。運のいい人と付き合うようにしている。運が悪いことがあったとしても「ああ、そうなんだ。しょうがないな」って切り替え次に行くことにしてる。でも世の中には「運」のいい奴っているよね。確かに。人には選択肢がいっぱいあって、自分の希望の方を後押ししてくれる人に相談してるね。皆んなそうしてる。
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「私はやはりそうした運といったものがあるという見方に立ったほうが、物事がより好ましい姿で進んでいくのではないかと思っている。だから人を採用するにしても、登用するにしてもそういうことを加味して考えることが大切だと思う」
かの松下幸之助さんは、このように述べ採用面接では「運の強い人」を採用したのだと言います。
松下幸之助さんも重視した「運の良さ」。
本書はこの一見自分ではどうにもできないように思える「運」に対して科学的なアプローチを行い、運のいい人になる方法について解説した内容。最近マスコミでも見るようになった脳科学者の中野信子さんによる科学的なエビデンスが裏付けにあるのが特徴の一冊です。
そもそも、本書の主張は
「幸運は皆に公平に降り注いでおり、それに対して私たちは主体的に関わっている!」
というもの。つまり、運がいい人か?どうか?というのは、運に対する関わり方の違いにあるのだそうです。どうすれば幸運を掴む関わり方ができるのか?についての具体的な方法については、本に書かれているので是非ご覧になる事をお勧めします。
これまで「自分はなんてツイていないんだ(´.п.`)°」と感じた人はたくさんいると思います。もちろん私もそう。しかし、本書は「幸運は誰にも等しく訪れるものである」と主張します。主体的に関わることによって運をいかようにも好転できるという話がとても印象に残りました。
確かに「運とは自分ではどうにもできないもの」と考えている限り、幸運をつかむための行動を起こすことはできないでしょう。しかし、本書を読んだことで私自身も「幸運をつかむためにどうすべきか?」と行動指針が見えてきた気がしました。
また本書は他に「運の良し悪しは他人と良い人間関係が築けているかどうかに大きく影響する」とも言っています。詳細は本を見て欲しいのですが、確かに良好な人間関係が幸運を掴むキーファクターになることの理由にも膝を打つ物がありました。セロトニンなど脳内物質の分泌を促すという科学的な裏付けもあり、脳科学者である筆者の専門性がしっかり活かされています。
一見自分ではコントロールできそうにないことに対し、コントロールできることがどこかに無いか?と考える姿勢こそが、幸運を掴む習慣なんだなぁと言う学びがありました。本書を読んだことで、なぜ松下幸之助さんが運の良さを重視したのかの理由も納得です。 -
脳内物質の話など交えて科学的なテイストを出そうとしていますが、サンマーク出版お得意のスピリチュアル本です。ネタは特に目新しいことはなく、この分野の本をいくつか読んだことがある方には既視感のあるものばかりです。ポジティブシンキング、目標をしっかり決めて努力を怠らない、チャンスはそれを信じて努力している人に突然訪れる、など。この分野の入門本としてはよいと思います。
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題名の通り、スピリチュアルなどではなく科学的に考えた運がよくなる方法。
結局のところ、モノの考え方、そこから来る行動の仕方で変わる。それが簡単にできないからみんな困っているのだけど、やっても意味がない、そんな簡単に変わるわけがない、うまくいかないかもしれない、と自分に言い訳を繰り返してやらないから状況が変わらない。
また、プラセボ効果の例から分かるように、「思い込む」ということはただのまやかしでもなく、プラスにもマイナスにも本当に影響してくる可能性がある。脳は嘘を見抜くから、むやみやたらに思ってもいないことを考え続けてもダメらしいが、見方、考え方を変えて、ポジティブにというのはやはり大事なのだと分かる。 -
「運・不運というのは、誰の身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっていける」というのが中野信子さんの考えです。
「結局、運というのは、その人がもともともっているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わる、といえます。」
「だとするなら、その人の考え方や行動パターンを決める脳のそのものを「運のいい脳」にしてしまえばよいのです。」と書かれています。
で、その方法の一つが「祈り」だとされています。
実際、運のいい人、悪い人っていますよね。
自分を運のいい脳に変えれるよう努力したいと思います。 -
初の5つ星。
読み直しながら自分を正していきたい一冊。 -
運のいい人は自分を大切に扱う
→周りから大切に扱われ人間関係が円滑になる
→常識や世間一般の平均的な考え方に流されることなく自分の価値観を大切にして 自分をていねいに扱っています。