0歳からの母親作戦: 子どもの心と能力は0歳で決まる

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763196019

感想・レビュー・書評

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  • いい親とは遊びと対話を促進する。ひたむきに生きる親の姿こそ、子どもにとっての何よりの教育。最初の子をしつけることが下の子にとってのいい環境になる。幼児同士の遊びは、母親にできない心の成長を促す。幼児教育の本質は、枠からはみ出すこと。

    特に遊びと対話の重要性は、日々の生活から感じる。テレビに頼ることなく、一緒に遊んだり、話したりしていきたい。

  • やっぱり、子どもに語りかけたり、、経験をさせたりして、色んな刺激を与えることが大事なんだな、ということだな。

  • ・0歳からはうむを言わせず繰り返し覚えさせる時期、3,4歳からは興味に訴え、納得させながら教えていく時期

    ・パターン時代(0歳~3歳)には根気強い繰り返しが必要。母親の役割。あらゆるものを一つのまとまりのパターンとしてどんどん吸収していく時期。

    ・生まれたばかりの赤ちゃんにとって母親の胸は何ものにも変えがたい最良の教室。

    ・両親がりっぱな信仰心を持ち、生まれた時からあたり前のように質のいい宗教的な雰囲気の中で育った人は、普段の生活の那賀でも自然とほかの人への思いやりとか謙虚な態度がとれる。

    ・子どもは大人の心理状態や家庭内の問題を雰囲気としてすべて感じ取っている。

    ・2,3歳までに厳しくしつけておかないとあとでどんなに厳しくしつけても効果はない。時には手を挙げて体罰を与えることもあるでしょうが、その時に母親が勇気をもつかどうかによって、子どもにとって「いい形」がみちつくかどうかが決まってくる。

    ・「パターン時代」に母親が怒ってばかりいると、その刺激が定着して怒られても平気な能力が身に付いてしまう可能性がある。甘えなれも、怒られなれも駄目。

    ・おっぱい飲んでいるときでも、遊びに夢中になっている時でも大人の会話をしっかり聞いている。

    ・ひたむきに生きる親の姿勢こそ、子どもにとって何よりの教育。いい加減に生きていると子どもは親を心から尊敬できなくなる。

    ★子どもの日常は一刻一刻と変化している。それを注意深く観察し、それに反応してあげられるかどうかで子どもの以後の成長は大きく変わってくる。

    ・ヨーロッパでは子どもは神の手から親に教育をゆだねられたものだという考え方がある。だから、その重要な使命を得た母親は神の代理人として権威と威厳を備えているという考え方。

    ・子どもの「成功」に期待をかける教育は成功しない。

    ・幼児には、教えるよりも禁止することを優先させたほうがいい。

    ・幼児同士の遊びは、母親にはできない心の成長をうながしてくれる。

    ・子どもに課した生活ルールに例外はつくらない。

    ・言葉を覚え始めたら、まず「ありがとう」「ごめんなさい」を教える。

    ・音楽でも絵でも「子ども陽」にとらわれない方がいい。

    ・「ハイハイ」をした子どもは、言葉の能力が伸びる。

    ・言葉は目と耳の両方から教える。

    ・「文法」は高学年、「オウム返し」は幼児期にやってこそ意味がある。

    ・子どもはできるだけ、外に連れていく。

    ・幼児の喃語には母親は積極的に応える

    ・幼児に外国語を習わせるときは自然なスピードがいい。

    ・「教える」のではなく、繰り返し与えることで「覚え」あとは自分で育つ。

    ・「押し付ける時期」と「興味に訴える時期」はしだいに交代する。

    ・おむつの取替え、授乳にせよ、母親がこどもに何かの働きかけをする時には、その子どもの状態をよく観察し、興味を中断させないような配慮が必要。

    ・興味はつのらせてはじめて学ぶ原動力になる。
    例)バイオリンもなかなか触らせない。見せる、きかせる

    ・誉め方。「なかなかいいよ!」「悪いところを除けばね」

    ・「~嫌い」は親の無責任な言葉から生まれる。

    ・子どもには命令ではなく質問を。「シャツはどこに入れるの?」

    ・子どもがやったことには、評価よりも喜びの言葉を与える。
     →お世辞は子どもも見抜く

    ・うちの子は食事を食べないというのは母親の怠慢。食べるように工夫することが大切。見た目や味、など。

    ・子どもが興味を持っていることには、母親も関心を示すこと。

    ・子どもの「なぜ」を無視すると子どもの好奇心は失われる。

    ・遊びのプロセスを考えるのは、親ではなく子ども。

    ・幼児教育の本質は「枠からはみ出すこと」

  • 目から鱗の一冊でした。
    幼児教育についての小難しい事ばかり書いてあるイメージでしたが、
    そんな事はなく、なるほど。と納得できる部分が多々ありました。

    幼児は繰り返し与えられたものはパターンとして丸ごと記憶してしまうという、大人には到底かなわない優れた能力をもっている。
    その能力を生かしてこの時期に思いやりの心やよい人柄、創造性など学校教育やつめこみ教育などでは育てられない能力を伸ばす事が大事だと説いています。具体的にどうするといいかが書いてあるので実行しやすい。

  • 0歳から2歳頃までは有無を言わせず繰り返して覚えさせる(パターン時代)。3,4歳以降は興味にうったえ納得させながら教えていく。パターン時代の教育は母親にしかできない。いい母親とはいい子を育てようという強い意志と愛情をもった親。母親は子供が2歳になるまでは育児に専念すべきである。母乳の乳房で育った赤ちゃんは言語能力が高い、病気に対する抵抗力が強い。育ちの良さは幼児期を逃すと身に付かない。3歳まではどんなに厳しくしつけても悪影響は残らない。毎日叱っていると、子供は叱られ慣れする恐れがある。過保護は子供を意気地無しにしてしまうだけ。母親が恐れることは子供も恐れる。子育てに対する母親の慣れが子供をダメにする。幼児には教えることよりも禁止することを優先させたほうがいい。最初の子をきちんとしつけることが下の子にとってのいい環境。

  • 井深さんの教育本は根底にある考え方に非常に共感できるところが大きいのだが、この本は特に具体的な手法が数多く記載されており大変参考になる。「幼児はパターンを丸ごと吸収する」という基本的な考えから出発し、たとえば
    ・教えるより禁止させることを優先させる方がいい
    ・門前の小僧効果
    ・生活ルールに例外を作らない
    ・外国語も一緒に覚える方が覚えやすい
    ・世界の子守歌を聞かせておく
    ・一流意識を幼児期に植え付けておけば一流の人物に育つ
    ・幼児期だからこそ一流のものを見せ、よいものを与える必要がある
    ・破れた障子も興味の対象
    ・子供がやったことには評価よりも喜びの言葉を与えてやる
    ・母親との一緒教育は子供の興味を増幅する
    ・子供のなぜを無視すると好奇心は失われる
    などなど。

  • [幼稚園では遅すぎる]は良かったけど、目新しい情報はあまりなし。科学的な裏付けが多少入ったので、参考にしたいなら良いかも。

  • ソニーの井深さんが長年にわたって研究してきた、幼児教育の成果、集大成。

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著者プロフィール

1908年4月生まれ。1933年、早稲田大学理工学部卒。写真化学研究所、日本光音株式会社、日本測定器株式会社を経て、1945年10月、東京通信研究所設立。1946年5月、東京通信研究所を改組し、東京通信工業株式会社(現ソニー株式会社)を設立、代表取締役専務就任。代表取締役社長、会長などを歴任。1992年11月、文化勲章。1997年12月19日逝去。勲一等旭日桐花大綬章。

「2012年 『井深大 自由闊達にして愉快なる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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