- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763198815
感想・レビュー・書評
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中小企業の社長のタイプを5つに分け、それらに対してエピソードを交えながら対処法やコンサルティングの手法を解説していくという流れで、分類とエピソードが非常に明快で本当に面白かったです。ドキッとするようなタイトルですが、あとがきにあるように、“うまくいっていない社長の批判ではない”し、中小企業の社長はもちろん、後継者だったり、社員だったり、管理職だったり、チームリーダーだったり…と、いろんな立場の人が、自分に置き換えて読んでみて、自分がどんなタイプか知ることができると思うので、対象は「社長」に限らず幅広い人に受け入れられると思います。
信念やスタンスが大事であることは前提ですが、“自分の価値観や思い込みだけで決断を繰り返すことが、結局同じ課題を抱え続けてしまう”ことにもなる。僕自身突っ走るところもあれば、妙に慎重なところもあったり。5つのタイプでも当てはまる部分はたくさんありました。いずれにしても、自分を客観的に見る力を、いまのうちから養っていこうと思えたことが一番の収穫です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中小企業コンサルトして、問題とは全く違う点にアプローチして、鮮やかに解決する著者の姿。読んでいてとても心地よく、面白かった。
考えると、これは最適化の話ではないかという気がしてきた。
本当に行き詰まった時、目先の問題に囚われ、部分最適化に走るのではなく、全体を見据える事が必要。
特に会社のトップは、全体を見通した改善改革が求められる。
自分ではできているつもりでも、もっと広く見渡せるのだろうかと考えると、問題からきれいに抜け出せる時がある。全体最適化、意識したい。 -
会社はみんなのものだが、経営者の人格以上のモノにはならない。
この本を読ませたい人が何人かいます。 -
石原明さんの著書。社長になった今は、よくわかります。
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某読書会でとりあげられたので読んでみた。自分の思いつきで人を5つのタイプに分けてみよう、みたいな本。ゴレンジャグラムでもワンピースグラムでもなんでも好きに作って、人を分類してくださいな、えぇ。
本としては割とどうでもいいかな。 -
単純に、面白い。色んなタイプの経営者の問題点、その改善策を示した本。改善策も、独創的で面白い。
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ビジネスがうまく回らなくなったときに、
経営書などから「正解」を得ても、その通り実行に移すことができず、
無限ループに陥ってしまうことがあるのは、
中小企業では「経営者のメンタル」の「負の面」に原因があることが多く、
そのタイプ別に対策を解説。
・社員が信用できない
・軸が決められない
・目先のことが気になりすぎる
・暴走してしまう(猪突猛進/朝令暮改がすぎる)
・慎重すぎて挑戦できない
もちろんビジネスが上手くいっているときには
これらの性格は「陽」に働くのだけれども、
「陰」に働いたときは、行動から切り替えてショック療法が必要と説き、
「会社はみんなのもの」「社員を大切にできない社長は経営者失格」の観点からストーリー仕立てで解説してくれます。
果たして5人の社長はどう変革したのか?(結構飛び道具!) -
<きっかけ>
高田馬場の古本市場で購入
<学んだもの>
踏み込んだアドバイスの必要性、行動によって思想が変わることがあるということ
<内容/感想>
実際のエピソードに基づいて社長のタイプ別にアドバイスの仕方・なぜそれが有効なのかを解説している。とても読みやすい本で、読み物としても面白い。
「他者不信型」社長は愛に目覚めなければならない
「振り回され型」社長は格闘家にならなければならない
「目先没頭型」社長は仕事を忘れなければならない
「振り回し型」社長は部下にマネジメントしてもらわなければならない
「リスク回避型」社長はお金を使わなければならない -
5つのタイプを物語風に書いてあるのでとても分かりやすかった。社長でなくても自分の上司に当てはめることもできる。チーム長だとしてもある意味ひとつの社長ようなものだし。最後に、ある物語の「お客の欲しいものは機械ではなく、その機械の働きだ!」はちょっと響いた
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「振り回し型」社長は部下にマネジメントしてもらわなければならない。
・「社長はパーツの一つ」
中小企業の場合、基本的に人手が足らないため、ほうっておくと色んな役割が社長に委ねられることになる。経理、営業、社員教育、資金管理や資金の調達、採用……
気づいたら全部社長が指揮をとっている会社も珍しくない。
こうなると、忙しくしているわりには、もっとも肝心な経営の舵取りがおろそかになってしまい、船を座礁させたり、事故を起こすことになる。
経営者の仕事は何かと言うと、なるべく早く現場から離れて、将来の仕事を作ること。
決定事項があれば記録しておいて、社長の言っていることが変わっていないかどうかを「文章で」チェックできる体制を作っておくことが非常に大切です。
「振り回し型」の社長の会社では、いつも社長の言動で会社があちこち方向を変えるので、マニュアルを作って仕事のやり方を受け渡したり作業を標準化したりといった文章化や、会議などでの決定事項の伝達が文章でなされていないという傾向が強いから。
中小企業が組織化できない理由の中には、この伝達方法が口頭で「指示する」「話す」であるということがかなりのウエイトをしめている。
・常に経営者が周囲の状況を把握し、考慮したうえで計画が決定されるように、手続きを踏むことが必要。
◎社長が自分のマネジメントを部下に行わせる
◎情報をオープンにして皆が見えるようにする
◎基準を社長でなく社員に合わせる
◎社員に対してコミットし、進捗を報告する
情報公開をすることによって社長の暴走を食い止めると同時に、支持がコロコロと変わらないように、すべての決定事項や話し合いの結果をきちんと記録しておくことも重要。
一方、社長は社長で、自らの振り回しのエネルギーをいかに制御するかと言うことに尽力する必要がある。
社長と言えども、全体の中では一つの役割を担う存在であるということを明確にしておくことが大切。