わたしはフリーダ・カーロ:絵でたどるその人生

  • 花伝社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763409263

作品紹介・あらすじ

「絵の中にこそ、真のフリーダがいる。」
フリーダ・カーロの魅力と魔力

渡辺直美、ビヨンセ、マドンナらを魅了する、永遠のフェミニスト。
トロツキー、イサム・ノグチとの出会いも描く

作品と日記をもとに、20世紀を代表する画家に迫った
スペイン発グラフィックノベルのベストセラー

「べつにいいわ。わたしは今のわたしが好きだもの。」
生まれ持った障がい、二度の事故、失恋、ディエゴ・リベラとの結婚、浮気、流産、トロツキーとの恋、アメリカやフランスでの困難……
苦難に立ち向かいながら数々の傑作を残した生涯を、美しいイラストでつづる。

感想・レビュー・書評

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  • 無知ゆえにフリーダ・カーロ、知りませんでしたが、表紙のイラストに惹かれ図書館にてお借りした一冊です。

    無知ゆえに知らないことが多く、
    無知ゆえに知りたい願望が湧く。

    無知σ( ˙-˙ )をバカにしちゃいけません(笑)

    <あらすじ>
    本書は、フリーダ・カーロの生涯を彼女の残した絵画と共に、イラストで描いたグラフィックノベルです。フリーダ・カーロは、メキシコを代表する女流画家であり、その生涯は病気や事故による怪我、激しい愛情、そして芸術への情熱に満ちていました。

    フリーダ・カーロは、1907年にメキシコで生まれました。幼少期にポリオを患い、さらに18歳の時にバス事故に遭い、重傷を負います。これらの体験が彼女の人生と芸術に深い影響を与えました。事故後、長期間の療養中に自画像を描くようになり、これが彼女の芸術活動の始まりとなります。

    20歳の時、フリーダはメキシコの著名な壁画家ディエゴ・リベラと出会い、後に二人は結婚します。彼らの関係は複雑で、ディエゴの浮気やフリーダ自身の健康問題など、多くの困難に直面しながらも、フリーダは独自の芸術スタイルを確立しました。彼女の作品は、個人的な苦悩や政治的なメッセージを含むことで知られ、今日でも多くの人々に影響を与えています。

    マリア・ヘッセの本は、フリーダ・カーロの生涯を、美しいイラストと共に紹介しています。フリーダの強い意志、彼女の愛と性、波乱万丈の生涯が、イラストの魅力と切り取り方でバランスよく描かれています。フリーダ・カーロの生涯、といった内容で、作品の紹介はほとんどなく、彼女の人生を追いかける形となっています。

    この本は、フリーダ・カーロの人と作品を知りたい人のための入門書としても適しており、彼女の生き方や芸術に興味を持つきっかけを提供します。フリーダ・カーロの魅力と魔力を感じることができる一冊です。

    <フリーダ・カーロ>
    フリーダ・カーロは、メキシコ出身の画家で、1907年7月6日に生まれ、1954年7月13日に亡くなりました。彼女は、アイデンティティ、死、身体をテーマにした鮮やかな色使いのセルフポートレートで広く知られています。カーロはシュルレアリストとしても認識されていますが、本人はその分類を否定していました。

    カーロの作品は、彼女自身のメキシコとヨーロッパの混血のバックグラウンドや、幼少期のポリオ罹患、そして18歳での重大なバス事故とその後遺症など、個人的な経験に強く影響を受けています。彼女の絵画は、メキシコの文化や民族衣装、そして女性としての苦悩と挑戦を表現しており、フェミニズムや民族芸術の観点からも高く評価されています。

    また、カーロはディエゴ・リベラというメキシコの壁画家と結婚し、彼との関係も彼女の作品に大きな影響を与えました。二人の関係は複雑で、リベラの浮気やカーロ自身の健康問題など、多くの困難に直面しながらも、カーロは独自の芸術スタイルを確立しました。彼女の作品は、個人的な苦悩や政治的なメッセージを含むことで知られ、今日でも多くの人々に影響を与え続けています。

    フリーダ・カーロの公式サイトでは、彼女の生涯や作品についてさらに詳しく知ることができます。彼女の死後、彼女の生家「青い家」はフリーダ・カーロ記念館として公開され、彼女の作品や生涯を伝える場所となっています。フリーダ・カーロは、その生き方と作品を通じて、多くの人々にインスピレーションを与える存在として今も記憶されています。



    「絵の中にこそ、真のフリーダがいる。」
    フリーダ・カーロの魅力と魔力

    渡辺直美、ビヨンセ、マドンナらを魅了する、永遠のフェミニスト。
    トロツキー、イサム・ノグチとの出会いも描く

    作品と日記をもとに、20世紀を代表する画家に迫ったスペイン発グラフィックノベルのベストセラー

    出版社からのコメント

    ●書評・紹介記事掲載情報●
    「情報誌VISA」(2020年11月号)
    「読売新聞」(2020年9月20日)
    「まいにちスペイン語」(2020年9月号)
    「毎日新聞」(2020年7月25日)
    「中日新聞」「北陸中日新聞」(2020年7月12日) 
    「東京新聞」(2020年7月11日)

    「べつにいいわ。わたしは今のわたしが好きだもの。」
    生まれ持った障がい、二度の事故、失恋、ディエゴ・リベラとの結婚、浮気、流産、トロツキーとの恋、アメリカやフランスでの困難……
    苦難に立ち向かいながら数々の傑作を残した生涯を、美しいイラストでつづる。

    著者について

    作者 マリア・ヘッセ(María Hesse)
    1982年生まれ、セビーリャ育ち。本書のほか、ジェーン・オースティン『高慢と偏見』の挿絵(Alfaguara社)、『David Bowie, una biografía』(デヴィッド・ボウイの伝記。Franz Ruiz文、Lumen社)などの書籍を手がける。

    訳者 宇野和美(うの・かずみ)
    東京外国語大学卒業。出版社勤務の後、翻訳に携わる。スペイン語圏の作品を精力的に紹介、翻訳している。スペイン語の子どもの本専門ネット書店「ミランフ洋書店」も営む。

  • メキシコの画家フリーダ・カーロ(1907〜1954)の伝記のような本。夫は壁画運動を代表するメキシコの国民的画家ディエゴ・リベラ。

    生まれ持った障がいや事故、愛や恋に翻弄されながらも、生きることへの貪欲を失わなかった人生。
    「別にいいわ。私は今の私が好きだもの」 
    フリーダのようにこんなことを言えたらいい。

    ジャケットをひと目見て惹かれ、借りてみた。
    イラストレーターの作者が、フリーダの絵をアレンジした形で構成したグラフィックノベル。
    グロテスクな場面も、それを感じさせない可愛さ(…と言っていいものかな)がある。
    またフリーダが日記などで残した言葉がたくさん載っている。
    しかしあまりにも「死」や「痛み」の描写が多く感じたのは、彼女の過酷な生涯を物語っているような気がした。

    • 1Q84O1さん
      確かに惹かれそう〜
      ジャケットのインパクトが凄いです!!Σ(゚Д゚)
      確かに惹かれそう〜
      ジャケットのインパクトが凄いです!!Σ(゚Д゚)
      2023/03/14
    • なおなおさん
      1Qさん、おはようございます。
      見た目のインパクトが強すぎて手にせずにはいられなく、他の本をやめてこちらを借りたくらいです^^;
      タグは「ジ...
      1Qさん、おはようございます。
      見た目のインパクトが強すぎて手にせずにはいられなく、他の本をやめてこちらを借りたくらいです^^;
      タグは「ジャケットがかわいい」にしましたが、「可愛い」とは違うんですよね〜( ´~` )
      ところでこの本を借りたのは、先日初めて行ってみた地元のある施設の図書コーナーなんです。
      なんと!ここは21時までやっております。記録更新でしょうか(^^)v
      2023/03/14
    • 1Q84O1さん
      かわいい………、
      かわいい……、
      かわいい…!?
      いいんじゃないですか、かわいいにしちゃいましょう!w

      そして図書コーナー21時ですか(´...
      かわいい………、
      かわいい……、
      かわいい…!?
      いいんじゃないですか、かわいいにしちゃいましょう!w

      そして図書コーナー21時ですか(´゚д゚`)!
      こりゃ、記録更新ですね〜♪
      2023/03/14
  • 激情の人。だからこそ、個性的な絵が描けるのだろう。こんなに自分に正直に生きたら満足、それとも悩みが増える?分からない…。

  • 初めてどんな人かを知る。コンパクトな入門書。

  • 実際のフリーダカーロの絵をとても可愛らしい挿絵にしていて、すごく素敵でした。

  • 「女性」つながり。
    内容:作品と日記をもとに、20世紀を代表する画家に迫ったスペイン発グラフィックノベル。

  • 大好きな画家フリーダカーロの作品をこんなに素晴らしい絵にしてくれて、この絵とフリーダの人生を眺めてるだけでもカサアスールに行った思い出が蘇るような本だった。

  • とにかくイラストが好みでいつまでも眺めていたくなった。フリーダ・カーロがこんなに過酷な人生を送っていたとは知らなかったけれど、不思議とドロドロした感じはなく、ひたむきでいたいけで、可憐だとすら思ってしまった。ものすごく痛そうだけどね…。スペインの人気イラストレーターだというマリア・ヘッセさんのイラストには一部フリーダの作品をそのままイラストにしたものもあり(親切なリストあり)、時間のあるときに現物と見比べてみたいと思う。この方『高慢と偏見』や『若草物語』の挿絵も担当されているそう!インスタ、フォローした。
    巻末に版元の花伝社さんの海外コミックの宣伝がのっていたが、『未来のアラブ人』『博論日記』『私のおっぱい戦争―29歳・フランス女子の乳がん日記』『禁断の果実-女性の身体と性のタブ―』『ゴッホ最後の3年』、どれも興味をそそられる。集めたい…。

  • マリア・ヘッセ著、宇野和美訳『わたしはフリーダ・カーロ 絵でたどるその人生』(花伝社、2020年)は20世紀前半のメキシコの画家の伝記である。フリーダ自身の言葉で語っている箇所が多く、自伝のような雰囲気がある。フリーダの絵やフリーダの絵を作者がアレンジした絵を多用しており、絵本のように読める。
    フリーダの絵は漫画的である。20世紀前半であるが、新しさを感じる。骸骨の絵がよく登場する。メキシコには「死者の日」という骸骨が登場する伝統的な祭りがある。
    夫ともにアメリカに移住する。当初は「夜な夜なパーティーからパーティーへと足を運んだ」。ところが、帰国する頃は「何千何万という人が餓死しているときに、金持ちはパーティーに明け暮れている」とアメリカの上流社会を批判する。ここは悲しい体験を経た心境の変化を感じる。飽食に幸福はない。
    晩年はモルヒネ依存になった、死因は鎮痛剤の過剰摂取とする説がある。そうであってほしくないという願望がある。しかし、現実にありうる可能性である。本書は十分生きたという形でまとめているが、薬物乱用があるならば、薬物乱用がなければというIFが出てくる。薬物乱用は21世紀にも向き合う必要がある問題である。

  • 内容は簡易ですが、フリーダの人生の概観を知るには良いです。イラストが可愛く、他の本でも描いて欲しい。

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著者プロフィール

1982年生まれ、セビーリャ育ち。本書のほか、ジェーン・オースティン『高慢と偏見』の挿絵(Alfaguara社)、『David Bowie, una biografía』(デヴィッド・ボウイの伝記。Franz Ruiz文、Lumen社)などの書籍を手がける。

「2020年 『わたしはフリーダ・カーロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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