ロンドン橋でひろった夢: 影絵の絵本 (お母さんが読んで聞かせるお話)
- 暮しの手帖社 (1984年1月1日発売)
本棚登録 : 60人
感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766000191
感想・レビュー・書評
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たくさんの子どもの本を読んできたなかでも珠玉の一冊。
繊細で幻想的に美しい藤城清治さんの影絵。
子供時代にながめたこういう細やかな絵のひとつひとつは、何度も反芻され、大人になってもいつまでも記憶に残るものだ。時間をかけ、情熱をかたむけて作られた味わい深い作品が、物語を色鮮やかに浮かび上がらせる。
そして、影絵だけでなく、物語の日本語がむだなく美しい。昔話や翻訳は後世の編者や翻訳者の言葉えらびに、その完成度を左右されるのだが、この本では、主張しないながらも、選び抜かれた言葉と物語の構成が、魔術的に魅力を高めている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの読み聞かせ本。初出は「暮らしの手帖」。ヨーロッパ各国・インドなどの伝承民話に藤城清治がカラー影絵を挿絵として提供。もともとは白黒影絵のシリーズだったそうだが、昭和49年からカラー影絵になったらしい。
多くの話のプロットが、娘が主人公で王子様に見初められて結婚する、というものが多い中で、欲にくらんだ登場人物達全員がガジュマルごと飛ばされて村に帰って来れなくなる、というインドの話がシュールでよかった。
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