- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766002256
作品紹介・あらすじ
わたしたちの祖先が何世代も語りついできた昔話には、人生観、自然観、子育てのヒントが染み込んでいます。
あたたかいまなざしで人生の本質を語り、「大丈夫だよ」と励ましてくれるのです。
昔話に秘められる大切なことを紐解く一冊です。
特別収録
◎小さなお話集
日本の昔話(「かっぱの恩返し」「団子長者」ほか12話)
グリム童話(「灰かぶり」ほか2話)
◎二人の息子との初めての鼎談
(長男 小澤淳さん、次男 小沢健二さん)
感想・レビュー・書評
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なにか落語の創作の参考になればと思って読んだ昔話の本。語りとして伝えられたきたお話、でも教訓的なおはなしで、出てくるのは間抜けな主人公ばかり。そこらあたりは落語と一緒。最後はハッピーエンドばかりではなく、浦島太郎はお爺さんになってしまうし、かぐや姫は月に帰ってしまうし、人生いろいろそこがミソですな。
でも、身の回りのいろんなとことに神が居られると、このことが薄れてしまった現在、わが身優先の味気ない世の中になってしまいましたな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔話には人生観、自然観、子育てのヒントがある。子どもたちに声で人生の本質を語ることが「大丈夫だよ」の励ましになる。子どもに語って聞かせること。大事なのはその豊かな時間。
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これは他でも聞いたことがあるけれど、語る(口にする)ことが大事、とのこと
リズムや音程、土地の言葉を大事にしなければならない
言われてみれば私も書かれた昔話ばかり読んでるなぁ、と
結局それは「読む」ための話で、「聞く」ための話とは違う
先生の語られたお話は「FM福岡 小沢俊夫」で検索すると全アーカイヴ聞けるようなのでちょっとずつ聞いてみたい -
ようやく読み終わった。
昔話についてのお話と、実際に再話された日本の昔話とグリム童話。最後に、息子さんであるオザケンこと小沢健二さんとそのお兄さん(ご長男)を交えた対談が収録されている。
この対談、なかなかアカデミックで興味深かった。 -
夜 囲炉裏や暖炉の火を囲んで、世界中で人々は口伝で伝えられた昔話をしていた。
なんて豊かな時間だろう。
生活水準は豊かになった現代。
しかし家族でお話の時間をとることは、意識しないと無い。もしくはキャンプに行くなどして、非日常の世界に行くなど。
家にいれば、受動的に頭に入ってくるテレビやスマホなど、お話より魅力的な媒体が溢れている。
後に続く子どもたちの心の中に、宝物になる思い出を残してあげること、それは子ども達が自分の人生をしっかり歩いていく上できっと助けになる。
やろうと思えば誰にでも出来る、そしてお互いにあったかい気持ちになれる行為のひとつとして、昔話の大切さを再認識した。
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口承文芸である昔話の特性と語り口を柔らかく噛み砕いて説明した書。昔話大学の補完に。
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ストーリーテラーのひとりとして、とても勉強になった。