- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766134476
作品紹介・あらすじ
「書体」と「フォント」の違いから、印刷と文字の歴史、活版・写植のしくみ、フォントの作られ方、国内の代表的なフォントメーカー紹介、UDフォント…など、文字にまつわるいろんな「きほんのき」を解説。
感想・レビュー・書評
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美しい!
書体、フォント、なんて美しい。
「市谷の杜 本と活字館」で出会ったこの本。
書体やフォントについて書かれていて、文字好きにはたまらないです。
その書体、文字が使われている理由。
たとえば京王線の駅名標。
シンプルなゴシック体で統一されているものの、サンリオピューロランドのある「京王多摩センター」駅はかわいらしさを出した丸ゴシック体が、「高尾山口」駅には霊山高尾山に似合う格式高い明朝体が使われていて、書体が与える見やすさや印象への気配りやその効果がとてもおもしろいと思いました。
限りあるスペースに情報を多く入れるための新聞書体・毎日新聞明朝。
実際に書く字の形になるべく近づけた教科書体。
「おいしい牛乳」のパッケージの文字はオリジナルの書体。
本の魅力をあますことなく伝えてくれる装丁の文字。
多様な企業のロゴの文字はほぼ一般のフォントではなくオリジナルの制作とは!
活版印刷はとても大変だけれど、活版印刷の味わいはいいな〜。
秀英にじみシリーズの活版印刷風な柔らかいニュアンスは素敵。
字游工房の游明朝体がキリリとしていて美しい。
日本語にはひらがな、カタカナ、漢字があり、縦書きや横書き、その組み合わせでデザインは無限でとても楽しいです。
毎日街を歩いたり、手に取って目に入るいろいろな文字を見ては、フォントについて考えたり、その美しさにわくわくしたり、すっかり文字の世界にはまっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文字そのものは、当然のごとくデザインの対象になりそれはとてもおもしろい。