ケースメソッド教授法入門―理論・技法・演習・ココロ

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766417876

作品紹介・あらすじ

ケースメソッドで教えたい人・学びたい人の必読書。
▼ケースメソッドとは、実際のケースを素材に学生同士のディスカッションを行う学習方法であり、本書では理論、技術、実践を豊富な事例とともに具体的に解説している。
▼慶應ビジネススクールでの実際の授業の組み立て方を模擬体験できる内容であり、授業でディスカッションを用いる大学・高校教員や企業内研修担当者はもちろんMBAを志す人も、必読の1冊。授業ライブDVD2枚付。

感想・レビュー・書評

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  • ケースメソッド教授法に関心があり本書を手に取りました。全編読んだ感想ですが、ボリュームがかなりあった割には読みやすく、しかも文字では伝えにくいであろうケースメソッドの中身について、なるべく丁寧かつ網羅的に説明しよう、という気概を感じました。
    ケースメソッドはハーバード大学で開発された教授法で、ご存知の方も多いかもしれませんが、先生から一方通行に教える講義形式ではなく、受講生からの考えを引き出す過程で受講生同士が学び合い、先生はそのインストラクターとしての役割を担うわけです。私自身はハーバード・ビジネス・スクールの授業経験もあるのですが、本書を読んで先生はこんなにいろいろなことを考えて授業をしていたのかと改めて感心した次第です。私は個人的に、ケースメソッド教授法は、先生だけでなく多くのビジネスマネジャーが学ぶべきスキルだと思っています。部下からいろいろな意見を引き出し、最後に自分が意思決定をする、そのさいにケースメソッドのインストラクターのような役割を担うべきだと思うからです。本のオビには「すべての教える人のために!」と書かれていましたが、その意味では「すべてのビジネスマネジャーにも!」必要なスキルではないでしょうか。ジャンル的にも数少ない貴重な教本だと思います。


  • 本の内容は、ケースメソッド教授法を体得してもらうという一貫した目的を持って書かれているのが伝わった。

    ケースメソッド型授業を展開する上で、そこにある理論とノウハウが多く載っていて実際に講義をを持つ人にとって教科書となりうると思われる。

    教えることを志す人のみならず、学生が読む中でもケースメソッド型授業において教授の方々がどのような準備をしてどういったことを期待しているのかを知ることができると思う。

    DVDでは実際にMBAでの授業風景が見れたのが、貴重であり新鮮だった。

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著者プロフィール

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネス・スクール)教授。
1973年慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、75年同大学院工学研究科修士課程、78年同博士課程修了、84年ハーバード大学経営大学院(ビジネス・スクール)博士課程卒業、同大学より経営学博士号を授与される。1978年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手、85年助教授を経て、94年より現職。
専門は組織行動学、組織とリーダーシップ。

「2010年 『ケースメソッド教授法入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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