2035年の経済社会とイノベーション:超成熟社会発展の経済学Ⅱ
- 慶應義塾大学出版会 (2014年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766421903
作品紹介・あらすじ
20年後の生活と産業の姿を問い、あるべき超成熟社会への道筋を探る。
序章では、経済格差が人々の経済と社会への信頼度を低下させ、経済成長を鈍化させてしまうことが指摘される。これを踏まえ、社会の合意の下で、新しい社会経済システムを構築する必要性が語られる。
第Ⅰ部では、イノベーションの特質が論じられた後、長期的な経済成長におけるイノベーションの重要性が確認される。その上で、イノベーションを促進するための知的財産権等の制度的枠組みについて検討される。
第Ⅱ部では、今後成長が期待されている主な産業分野の第一線で活躍されている企業人や研究者から、超成熟社会の発展に向けて進められている企業活動や研究開発について、その現状や課題が紹介される。
感想・レビュー・書評
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残念ながらタイトル通りに2035年を射程圏内に捉えていない。『現代社会の技術と可能性』とかにタイトル変えたらいかがでしょうか?
医療産業、環境、自動車産業、3Dプリンタ、金融、風力発電とトピックも目新しくない。
超成熟社会、超高齢社会、もうどうにもなりそうにない環境破壊の中で考えるべきことは、資本主義社会をどうしていくのか、人間が追求して良い幸福の定義をどう行っていくか、人口のコントロールと科学技術の使用/不使用についていかに国際的なコンセンサスを取っていくのか、くらいなんじゃないのかな。他にもいろいろ大事なこともあるだろうけど…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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