近未来の交通・物流と都市生活:ユニバーサルデザインとエコデザインの融合
- 慶應義塾大学出版会 (2016年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766423044
作品紹介・あらすじ
▼早くて,便利で,サービスも行き届いた交通とは?
生活者の価値観を把握し,社会的に必要な技術の質と量を探り,技術を適切に波及させるための制度を構築すれば,市民,交通関係事業者,行政の三者がWin-Winの関係を築ける。
さまざまな問題や課題をかかえる現在の「交通」。本書は,近未来の交通のあり方を考える。
交通は人と人を交わらせて,われわれが物・情報・場を得ることを支援し,人と人の交際や付き合いを深め,幸福度=福祉度を高める役割を担っている。どんなに技術が向上して交通分野のサービスの機械化・自働化が進んでも,福祉的視点から人間味があふれて誰もがそれを深く感じられるサービスが必要である。
人類の幸福度を上げるためには,モビリティを汎用的にしっかりと確保し,ホスピタリティの質的な向上を果たすことが,当面のひとつの重要な社会的目標になるだろう。筆者は,モビリティ+ホスピタリティで「モビタリティ学」という学問をつくり,移動権を着実に確保しホスピタリティレベルの高い社会につなげる新学問を提唱している。
本書では,高い技術力と深い人間味にあふれるモビタリティ学の実践事例を紹介し,価値観・技術・制度のバランスを考えた現実的な交通のあり方を皆さんと共有したい。
(「はじめに」より)
感想・レビュー・書評
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SDGs|目標11 住み続けられる まちづくりを|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/673498詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これからの交通を考える上で重要な指摘が多い。技術論と制度論のバランスが良く、学際的な交通論を学習する際の良書である。
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交通の問題は、車やバスだけの問題では無い。人の行動の本質を捉え総合的に解決する手段を考えなければらないという点は共感したが、内容的には慶應大学のパーソナルモビリティ試作車の開発報告がメイン。