- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766423297
作品紹介・あらすじ
▼日本とヨーロッパ、出会いの歴史をめぐる物語
16世紀半ばに日本にキリスト教が伝えられてから、江戸幕府による鎖国に至るまでのキリスト教の歴史を「キリシタン史」という。スペインとポルトガルが新航路を発見した大航海時代。地球を反対回りに進んだ2国は、ちょうど地球の反対側の日本で交錯した。
日本とヨーロッパという東西が出会ったこの時代、キリスト教はいかに伝えられ、布教され、そして迫害されたのか。
当時の史料に立脚したキリシタン史研究を、通史的に学べる入門書。
感想・レビュー・書評
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53頁:『イエズス会日本書翰集』には,同文書(大道寺允許状)が日本語で,しかも漢字を用いたうえで,ポルトガル語の訳文を付けて掲載されている。同文書は,ヨーロッパに初めて紹介された日本語の文書であると推定されている。……日本語は,次のような文面である。
・54頁を開いてみて,いささか驚いた。そこにあったのは,カナが一文字も使われていない,漢字表記のいわゆる古文書である。「日本語」とはなにか,ということに思いをめぐらす。「日本語の文書」とあったので,頁をめくる前は,カナ交じり文書を思い浮かべていたのであろう。
90頁:雖免置候,
・次頁に示されているこの伴天連追放令の「覺」の概略では「放置してはいるけれども」と示されているので,ここだけ返り点を付け忘れたのだろう。なお,ここの「覺」「定」では,レ点が行末にある。漢文ではレ点は行末ではなく行頭に置かれるのが原則だと思うので,違和感をおぼえた。
146頁:満州語・満州人
・学術的な本なのに,なぜ「満洲」と表記しないのだろうか。人名や書名には繁体字も使用しているのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示