工学部生のための研究の進めかた

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会株式会社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766425031

作品紹介・あらすじ

▼人を相手にした研究の難しさとは?

人に関わる工学研究は,従来のものづくり研究の進めかたとは本質的に異なる部分がいくつもある。それら要点や注意点をコンパクトにまとめた本書は,学生にとっても教員にとっても必要で役立つ一冊となるだろう。

▼工学研究でわれわれが陥りやすいミスは何か。ミスをしないためのポイントを解説。
▼工学研究を行なううえでのルールとは。人としての常識を具体的に紹介。
▼研究を始める前、発表前に役立つチェックリスト付き。

近年,「使いやすさ」(ユーザビリティ)の研究や,「製品・サービスと人間の関係性」(ヒューマンインタフェース)の研究が盛んである。工学部にとって新しい研究分野であるためか,研究室内に蓄積された技術に基づいてとりあえず「使いやすさ」や「製品・サービスと人間の関係をよくする技術」を開発してしまい,ニーズ把握が軽視されている研究発表が後を絶たない。試作した場合の評価者のサンプリング方法が不適切な事例や,研究論文や発表資料に調査協力者の顔を載せてしまうような非倫理的場面も目の当たりにする。

これは,自然科学のセンスでこれらの研究が行なわれるため,社会科学的なニーズ調査の方法や試作品の検証および評価に関係する教育に十分手がまわらず,研究倫理教育(人間として行なってはいけない要件の整理と教育)も十分確立されていない背景が影響していると考えられる。

本書は,こうした状況を問題意識として執筆されている。「使いやすさ」の研究の本質に立ち返り,「ニーズの把握」「試作の企画と実行」「試作品の検証と評価」「試作品の改善」という起承転結を倫理的に遂行できる人材を育成するうえでのまったく新しい教科書として本書は書かれている。本来,「使いやすさ」の研究は,機械設計,デザイン,認知心理,さらには制度論や政策論が絡む学際的な分野であり,総合科学的な分野である。これも意識して,文理を問わず読みやすい専門的導入書に仕上げている。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ▼人を相手にした研究の難しさとは?
    人に関わる工学研究は,従来のものづくり研究の進めかたとは本質的に異なる部分がいくつもある。それら要点や注意点をコンパクトにまとめた本書は,学生にとっても教員にとっても必要で役立つ一冊となるだろう。
    (出版社HPより)

    ★☆東北大学附属図書館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=ET00013710

    ◆◇学外から電子書籍を利用するには→
    1.「学認アカウントをお持ちの方はこちら」をクリック
    2.「所属機関の選択」で「東北大学」を選び、「選択」をクリック
    3. 東北大ID/パスワードを入力
    ※閲覧後は「閲覧終了/終了」のボタンを押してください。

    ◆◇How to use eBook from outside the campus→
    1. Click "学認アカウントをお持ちの方はこちら".
    2. Select "東北大学" as institution, and click "選択"
    3. Login with your Tohokudai ID and password.
    ※After viewing, please click the close button ("閲覧終了" or "終了").

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00288754

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50097196

  • ★ 広国大の電子ブック ★
    KinoDen から利用

    【リンク先】
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/hirokoku/bookdetail/p/KP00016136

  • 【図書館の電子書籍はこちらから→】  https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000052927

  • 【配架場所】 図・2F開架図書 
    【請求記号】 507||NI
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/187069

  • 請求記号 507/N 87

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授。
1976年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。2003年博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究専任講師、同大学医学部特任准教授、同大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授を経て現職。慶應義塾大学SFC研究所上席所員、日本イノベーション融合学会専務理事、ヒューマンインタフェース学会評議員なども務める。専門領域は、ユニバーサルデザイン、モビリティデザイン。車輌開発に関する大型プロジェクトを多数経験。

「2019年 『大学1年生からのプロジェクト学習の始めかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西山敏樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×