スウェデンボルグの霊界からの手記 完全版

著者 : エマニュエル・スウェデンボルグ 今村光一

• 経済界 (2007年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[鏑木保（ろぷ）さんの感想 · 2010年3月14日]

　霊界関係に広く引用されるスウェデンボルグ。
　かの哲学者カントに本気で批判されたのちに「彼の思想はすごい」と認められたり、三重苦を背負った「奇跡の人」ヘレン・ケラーの考え方に影響を与えていたり、はたまた日本では出口王仁三郎《でぐちおにさぶろう》の『霊界物語』引用されていたり、最近にいたっては丹波哲郎氏の霊界観（階層的霊界）にも濃い影響を与えているほどの書物。その濃い思想の要約をハードカバー本一冊で読める。これだけで本書の価値はあるのではないだろうか。

　ただ一点。
　タイトルに「完全版」とあるのに実際の中身は抄訳というのはどういうわけか？
　これは読者にウソをついているのではないのか？
　出版社の姿勢が残念すぎる。

「完全版」と書いてなければ僕はもっと評価した。

[ヒプノセラピー研究所さんの感想 · 2013年11月13日]

死後の世界の実態、霊界の様相に関心がある人は、
古典のひとつとして、本書をぜひとも読了しておかれることを
おすすめします。