ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由

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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767811802

作品紹介・あらすじ

古代ギリシャで知識人の必須のツールであった「記憶術」と、最先端の脳科学や一流のプロたちの技術習得の秘訣を学び、全米記憶力選手権で優勝するまでの1年を描いた話題作。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカのドラマ、メンタリストなどで紹介された記憶術「記憶の宮殿」それらの方法を用いて、1年前に全米記憶力選手権を取材したジャーナリストがチャンピオンになるまでの話。記憶術を紹介する作品ではなく、古代における記憶の価値や、記憶に関する研究などに触れながら、実際に参加してみる参加型ジャーナリズムに則った作品だ。本書の中で記憶の宮殿を使って15個の単語を覚えるところがあるが、びっくりするぐらい印象的に覚えることができた。3日以上たっても忘れない。もっと学んで日常生活に生かせないだろうか。ぜひ勉強してみたい。

  • 記憶の迷宮。人間のイメージとか。記憶術は古代からある技術で米国よりは欧州が本場という。少しやってみようかとなるかも。

  • ①単純に、読み物として面白い、不自然な和訳もない。
    ②記憶術の歴史がわかる。(ソクラテス、マークトウェイン)
    ③具体的な記憶術の手順がわかる。(メモの記憶が消えない)
    ④著者が記憶術の練度高めていく過程がわかる
    ⑤最終章の決勝が手に汗握る

  • 記憶力を伸ばすテクニックがノンフィクションの中で語られるだけでなく、
    ・時間の感覚と記憶
    ・熟練者に到達するまでの経験のステップ
    など、記憶に関連する様々な研究が述べられていて勉強になった。

  • ジャーナリストが実際に記憶力を競う大会などに挑戦する話。
    そもそもなぜITが発達したこの時代に記憶力を鍛えようとするのかを突き詰めたり、凄まじい記憶力を持つサヴァン症候群の人に会ってインタビューするなど、さながらドキュメンタリーのような作品で読みごたえがあり、最後まで面白い。

    実際に記憶をしていく方法として、古来より活用されてきた「記憶の宮殿」というメソッドの詳細と、如何にして無意味な数字などを記憶に残していくかについて具体的な情報が得られた。

    最後に著者が述べている、『記憶力の向上は、過酷なトレーニングの単純な効果にすぎないということがわかった。』というのが、著者の実体験から導き出された大いなる真理だろう。
    驚くべき記憶力も、天才に限られたたぐいまれなる才能などではなく、再現可能な「テクニック×努力」の結果である。

    トランプの絵柄を短時間にすべて暗記するだとか、円周率を何千何万桁と覚えることは日常では使わないスキルだ。
    しかし序盤にあるような、Todoリストや忘れ物リストのようなものを暗記するのにも本書で紹介されているテクニックは活用できる。

    例えば自分が普段ぶつかる記憶力の壁と言えば、よくあるのは試験勉強での各種情報や新しい業務における情報や手順などだ。
    こういった場合でも、いかにイメージに落とし込むか、またどれだけ印象に残るアブノーマルなイメージと結びつけられるか、そして自分の既存の情報、例えば自宅や会社の間取りなどに結び付けたイメージを持てるかという点を意識することで短時間でしっかり記憶させることは可能に思う。

    いずれにしても反復トレーニングなしには精度は上がらないようだから、普段から脳を磨くのを意識して、得たスキルを定着させていこうと思う。

  • 試してみようっと!

  • 記憶力は訓練で上げることができる。記憶の能力ではなく記憶運用の技術の熟達。マインドマップのトニーブザンや熟達化研究で有名なエリクソンが出てくる。長期間に渡ってやっと読み終えたが,今のタイミングでよかった。使えそうな先行研究も得た。10年前くらいに購入していた本が相互に関連することが分かって,それが今の発想に繋がっているのかもしれない。10年前から同じことを考えていたのだろう。知的能力をいかに高めるか,に興味があるのだろう。記憶力コンテストは単なる(?)記憶力だが,人間の知性のベースであることは確かで,これに習熟し,価値と面白さを広めたいものだ。

  • 記憶力はやり方と練習で鍛えられる

    問題は何を記憶しておくか何が大事か判断する力

  • この世には普通に生きてたら絶対に交わらない世界があるがまさしくこの本はそんな世界をみせてくれた。記憶はテクニックだと教えてくれたし、受験にも大きく役立った。気がする。

  • 退屈な記憶作業をなじみのある空間で繰り広げられる鮮烈な空想ごとに紐付けて促進するやり方。以前にもどこかで読んだことがある手法だけれど、退屈なことには変わりがないし、一朝一夕に達成できることではないね。ジョシュア自身が告白で、これで日常生活の効率が著しく向上した訳でもない、ということだからわざわざ実行する気にはなれない。とは言っても読み物としては秀逸。とても読み甲斐があった。唯一邦題がいかがわしいHOWTO本ぽくなっちゃっているのが残念。

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