体、知能がグングン育つ離乳食

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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767829692

作品紹介・あらすじ

忙しい新米パパやママも安心! !
赤ちゃんの心と脳と体が
スクスク育つ離乳食のすべて!

グングン成長する赤ちゃんの
カラダ、脳、神経に必要な成分について
5人の専門医がくわしく解説します。
生後5か月~1歳までの離乳食レシピ付き。

■目次
1章 命の発生、誕生、育成のすべてを支える栄養とは 産婦人科医 宗田哲男
2章 おかゆから始めない離乳食 小児科医 岡田清春
3章 体の機能が完成する1~5歳に必要な栄養とは 小児科医・スポーツドクター 今西康次
4章 質的栄養失調が招く子どもの発達障害 精神科医 藤川徳美
5章 子どもの歯の一生を決める食事 歯科医 高橋純一

感想・レビュー・書評

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  • 娘も生後五ヶ月なのでそろそろ離乳食を考えようかな。と思った時の読んだ本だが、他の離乳食のレシピ本と比べて全く違う考えの補完食の考えに目からうろこでした。
    色んな科の医師が書かれているだけあってものすごく説得力があります。
    厚労省の推奨する古い離乳食と比べて、高栄養でタンパクリッチな肉・魚・卵から始め、糖質(炭水化物)を抑える離乳食のすすめの説明が腑に落ちたので大いに参考にしようと思いました。
    レシピも少し紹介されているのですがまずは野菜と手羽元の肉汁スープは絶対に食べさせてみようかな。
    ゴックン期のレシピがもう少したくさん乗っていれば嬉しかったかも。
    大人もそうだけど赤ちゃんも高タンパク質で低糖質、良質な脂や鉄分の摂取に心がけていきたいです。
    医学的にもとても参考になる離乳食本でした。

  • 離乳食に関しては目から鱗でした。

    市の離乳食講座で習った、

    10倍粥からはじめてー
    野菜類、タンパク質。

    ってのを信じて疑わずやってきたけど、

    この本の考え方では(WHO推奨と同じ)

    赤ちゃんの離乳食としてら1番初めに必要なのは、タンパク質と脂質。炭水化物の優先順位は最も低い。

    ということ。

    夜泣きや発育不全、アレルギー、精神疾患、肥満、歯の発育不全や虫歯もまた、糖質過多、タンパク質、脂質、各種のビタミン不足といったことが引き金になっているケースがある。

    2歳児のイヤイヤ期と、
    産後のホルモンバランスのせいにしていたイライラを、

    タンパク質中心の食生活改善と、サプリメントでビタミン類、鉄を補い、

    家族全員で
    元気に過ごせるようにしていこうと思えた本でした!

  • とにかくとにかくタンパク質が大事です、という本。
    離乳食一発目におかゆ???だめだ!!
    タンパク質だ!!!!
    でも具体的に何をどのくらい、とかはないです。
    レバー、バター、生クリームとかこの辺りを離乳食(補完食)でとるっていうのは馴染みがなかったです。

    次は補完食について勉強したいと思います。

  • 離乳食のレシピが掲載されていますが、離乳食初期のレシピであってもどれも塩分が多く、離乳食としては適さないのではないかなと思ってしまいました。
    この本では塩分=ミネラルを補給するという意味でそうしているようですが、母乳やミルク、その他の食材自体にも塩分は含まれており、赤ちゃんにはそれで十分なのでは……?

    発達障害は栄養不足からという考え方も、この本に書かれていることに関しては、個人的には根拠があるように感じませんでした。

    離乳食期にもタンパク質や鉄を摂ることが意外と大事というのはその通りなのでしょうが、それ以外は私にはあまり参考にはなりませんでした。
    素人の考えですが、離乳食初期の初期、お粥をひとさじからという頃は、まだ食べることに慣れさせる段階なので、この時期に無理にタンパク質等を摂取させなくても良いのではないかなと思います。
    兄弟がいるならまだしも、ひとり目の、まだ保護者も離乳食作りや離乳食をあげるのに慣れていない段階では、お粥(5倍粥が食べられるならそれで良いと思います)が手軽ですし、だんだんと2,3週目からタンパク質を増やすのが、あげるほうからしても気が楽なんじゃないかなと思っています。
    本の通りにやろうとしても子どもが最初から食べてくれるとは限らないことを考えると、なおさらそう思います。(お粥は子どもが残してもダメージが少ないような……)
    お粥でなくても、ライスシリアルやオートミールなどが食べさせやすいのではと思います。

    本書でも赤ちゃんにお粥を与えないようにとは言っていません。
    しかし、厚労省の離乳食ガイドでは「つぶしがゆから」とされているだけですが、本書では、「離乳食ガイドでは(中略)『お米から炊いた10倍がゆ』を推奨しています」(p.55)とあるのがあれれ、と思いました。

    この本を読んで苦しむ保護者の方がいないと良いなと感じました。
    タンパク質や鉄を重視した離乳食に関しては、こちらだけでなく、ほかの補完食関連の本も数冊読んでみることをお勧めします。

  • タンパク質、ミネラルが発達発育に重要という意見は賛同できるが、お粥から始める離乳食が誤りという主張は疑問。一般には知られてないけど実はこっちの方が正しいという主張は、ちょっと情弱ビジネス風味を感じて警戒してしまう。

  • 鉄分やタンパク質は 植物性食品よりも赤身肉、卵などの動物性食品を摂取した方が効率が良いことがわかったので少々パサパサしていて食べにくそうだが、頑張ってあげてみようと思った。

    母乳はだんだん薄まるのではなく栄養価は変わらないが、生後半年頃から鉄分等母乳にはないもの、不足するものが必要となるため、「離乳」するのではなく、栄養を補完するという意味で「離乳食」より「補完食」と表記するのが正しいという意見には賛成。

    栄養不足だけが夜泣きや精神的安定につながるとは考えにくいが、色々な赤ちゃんを見ているとたしかに一要因ではある気もする。おかゆ=糖質だから糖質過多になるというが、最初から過多になるほどたくさん食べられるわけではないし、実際お粥は吸収、消化も良く食べやすいため、初期にあげることに関してはそこまで消極的に考えなくても!?という気もした。

    妊娠中から歯は作られているため、妊婦さんが栄養を取った方がよいという話はもっと妊婦さんの耳にも入れば良いのにと思う。

    全体的に母乳をはじめ、栄養成分や量が具体的にわかり説得力のある話であった。

  • 参考になったのはスポーツドクター今西康次先生の内容のみかなぁ。
    基本的に、現在の食事が糖質過多でタンパク質・ミネラルが不足しているということは理解できるし、PFCバランスを整えようって意見だと理解した。
    6ヶ月以降は鉄を筆頭に、ビタミンB、亜鉛等が足りないのも納得できる。

    ただ、離乳食をお粥から始めるな!って主張するにあたって内容があまり信頼できない。エビデンスがなく、所感で書かれている。
    5ヶ月からお粥で食べ始めて食事に慣れて、6ヶ月にはたんぱく質とか色々食べられるようにしとこーっていうのが厚生労働省の指針では?
    私の勉強不足なの??いくつか疑問が湧き上がったけどそれを深める引用もなく…

    興味深いのは、
    ・赤ちゃんにはたんぱく質・脂質を分解する能力はある
    ・3歳までは炭水化物を分解する能力が未熟

    覚えておきたいのは、
    ・1-2歳男児は950kcal/日、たんぱく質20g、脂質は全体の20-30%、3-5歳男児は1300kcal/日、たんぱく質25g、脂質は全体の20-30%(たんぱく質を優先する)
    ・アミノ酸の桶の理論。(動物性たんぱくのほうが必須アミノ酸が揃っていてタンパク質合成によい)


    あと、モヤモヤポイントは以下に吐いとく。

    まず宗田先生のケトン体が大事だという点。
    私は、妊婦は胎児に糖を多く届けるから、糖が足りなくなり、脂肪をエネルギーに使った結果、ケトン体が高くなると理解していた。ケトン体が臓器保護に働く・エネルギー効率がいい、とかは聞いていたけど…
    脂肪分を取ればケトン体が使われる?そのケトン体が赤ちゃんの成長に使われる?ほんと????矢印が逆じゃない?

    次に母乳の成分について。
    母乳はエネルギー比率で脂肪が多いから、タンパク質をたくさん摂りましょうって少しとんでない?それなら全てエネルギー比率で語ってもらわないと。

    離乳食初期から味付けしていいって、塩は腎機能の未熟な赤ちゃんにはよくないって思ってたのにそこのところは??????

    色々あるけど、一番は藤川先生。
    質的栄養失調が発達障害につながる一因www
    信じられなさすぎるから論文提示して欲しいw


    あとは、覚えておきたいワードメモ
    ・スキャモンの発育曲線
    ・日本版デンバー式発達スケール
    ・プロテインスコア
    ・アミノ酸スコア
    ・おねしょのアラーム療法



     

  • 成長と発達を身体的側面からアプローチ。“食べるもので体は作られる”は本当だった。中期から意識してみよう。初期はたくさんの食材に慣れようぞ。

  • タンパク質と鉄分が大事。


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著者プロフィール

1947年千葉県生まれ。1965年北海道大学理学部地質学鉱物学科入学。卒業後は国際航業に入社、地質調
査などに従事。その後医師を志し、1973年帝京大学医学部入学。卒業後は小豆沢病院、立川相互病院勤務
を経て、千葉県市原市に宗田マタニティクリニック開院。著書に『楽しくなるお産――自然分娩・母子同室
のすすめ』(桐書房)、共著に『あきらめないで不妊症』(ナツメ社)の他、「母児同室論」(『周産期医学』
東京医学社)、「さりげない医療監視で満足のいく自然分娩を!」(『助産婦雑誌』医学書院)など論文多数。
ビデオ『弟たちの誕生――ある家族の立ち会い出産』(わかば社)も制作。近年はFacebookグループ「糖質制
限」共同代表、「ケトン村」村長。糖尿病妊娠、妊娠糖尿病の糖質制限による管理で成果をあげている。

「2020年 『産科医が教える赤ちゃんのための妊婦食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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