国家の強制や社会の向上のためではなく、個人の幸福追求や「自己決定」による選択だとする「新優生思想」でヒトの未来はどうなるのか。
粥川準二(かゆかわ・じゅんじ) 1969年生まれ。愛知県出身。ライター・編集者・翻訳者。「ジャーナリスト」と呼ばれることもある。国士舘大学、明治学院大学、日本大学非常勤講師。博士(社会学)。著書に『バイオ化する社会―—「核時代」の生命と身体』(青土社、2012)、市野川容孝編『生命倫理とは何か』(共著、平凡社、2002)など。共訳書にエドワード・テナー『逆襲するテクノロジー―なぜ科学技術は人間を裏切るのか』(早川書房、1999)など。 「2016年 『曝された生』 で使われていた紹介文から引用しています。」