脱「いい子」のソーシャルワーク――反抑圧的な実践と理論

  • 現代書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768435823

作品紹介・あらすじ

北米大学の福祉学部で必修となりつつある「反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)」。日本で初めて、その理論から実践までを紹介。人びとが日々感じる「生きにくさ」を構造的な抑圧から生まれるものと捉え、「変えられないもの」と思い込んでいる法や制度、社会規範に対し、支援者自身が批判的な目を向け、社会的・政治的活動をも行うことを目指す。あらゆる福祉現場の「しょうがない」を乗り越え、脱「いい子」するためのソーシャルワーク入門書。「いい子」とは抑圧構造にとって「都合のいい子」でもある。逆に言えば、「いい子」から脱し、抑圧に目をつぶらず、変えていく実践ができるならば、支援はもっと面白く、魅力的になるかもしれない。

福祉現場の「しょうがない」を乗り越えるための入門書!

感想・レビュー・書評

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  • 脱「いい子」のソーシャルワーク――反抑圧的な実践と理論 | こここ
    https://co-coco.jp/books/4768435823/

    いまこそ支援者が脱「いい子」すべき理由|【新刊ためし読み】『脱「いい子」のソーシャルワーク』|現代書館|note
    https://note.com/gendaishokan/n/n1cedfb81c591

    本が出ました! - AOP
    https://izuminiki.mystrikingly.com/blog/aopbook

    脱「いい子」のソーシャルワーク | 現代書館
    http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-3582-3.htm

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      更新され続ける倫理観のなかで、新しい言葉を探す。/「福祉」と「創造性」をテーマにするウェブマガジン「こここ」編集長・中田一会さん|「雛形」違...
      更新され続ける倫理観のなかで、新しい言葉を探す。/「福祉」と「創造性」をテーマにするウェブマガジン「こここ」編集長・中田一会さん|「雛形」違和感を観察する ライフジャーナル・マガジン
      https://www.hinagata-mag.com/think/48049
      2022/04/21
    • 5552さん
      猫丸さん
      中田一会さんの『こここ』面白そうなウェブマガジンですね!
      ブックマークしました。
      ご紹介ありがとうございます。
      猫丸さん
      中田一会さんの『こここ』面白そうなウェブマガジンですね!
      ブックマークしました。
      ご紹介ありがとうございます。
      2022/04/21
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      5552さん
      「個と個で一緒にできること」マガジンハウス遣ってくれましたよね。次どんな展開されるか興味深いです。。。
      5552さん
      「個と個で一緒にできること」マガジンハウス遣ってくれましたよね。次どんな展開されるか興味深いです。。。
      2022/04/21
  • AOPという概念を知るには良い一冊。
    人々の生きにくさを構造的に見ていく。
    当事者の立場からの理解→抑圧という視点で構造的に分析→実践
    大きな関係と小さな関係が抑圧を生み出す。
    構造は歴史を読み解くことが参考になる。
    権力と構造の関係性を捉える。
    いい子は大人にとって都合のいい子?

  • 言葉は難しいけど、内容に共感する。

  • ドナ・ベインズ

  • 反抑圧的ソーシャルワークは聞いたことがあったが,どんなのかは不明だった.総括的な内容みたいなのでしっかり読む.

  • 社会構造によって都合よく動かされている「いい子」を脱却するための入門書。
    この営みは、すべての人が自身の尊厳を感じられる多様性のある社会を構築するために不可欠なものだ。

    私が読んで、なるほど感が強かったのは、次の点だ。
    ・個人の日常生活で発生する「もやもや」は、他人との関係性=社会のあり方に起因している
    ・「もやもや」は、「私」が感じるものであり、連鎖し交差するので一括りにできない
    ・自分の問題を、社会の仕組み=政治にまで広げ、すべてを変革させるのが重要

    「社会正義を追求」といえば大それたものになってしまうが、まずは身近にいる人との小さな語りあいの場から、私も実践したいと思う。

  • 介護保険でも障害福祉でも、
    まず「サービスありき」になってしまっていて、
    利用者様をサービスにはめ込むことのみに注力していないかが、
    ずっと疑問でした。

    ソーシャルワークは、
    「現行制度を批判的に改善していくことにこそ意味がある」
    ということを明確に言語化したこの本は、
    私にとってのバイブルです。

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著者プロフィール

トロント大学ソーシャルワーク学部准教授。博士。上智大学社会福祉学科卒業、同大学社会福祉学専攻博士前期課程修了。その後フルブライト奨学金を得て、ミシガン大学大学院ソーシャルワーク修士課程(M S W)と心理学修士課程終了後、ソーシャルワークと心理学の二重専攻で博士号取得。トロント大学では、半抑圧的ソーシャルワークの研究のほか、移民の雇用差別や、日系カナダ人の社会活動など、アートを使いながらコミュニティーに根ざした参加型の研究を行っている。

「2021年 『脱「いい子」のソーシャルワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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