- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768458051
感想・レビュー・書評
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昔おすすめされて読んだ本。積読になってた。多様な人が周りにいるのはこういう意味で嬉しい。
人間の本質を学問横断的に説いた本(かなぁ)。理解が追いつかないとこも多いんだけど自分なりに独自の理解でメモ。
・人間は過剰に蓄えたものを蕩尽しないと生きていけない原理になっている。色々な行動に理由をつけて各学問は説明するけど矛盾がある、もとは破壊とそれによるエクスタシーを人が求めるから。脱ぎたいからパンツを履くのだ、脱ぐときの陶酔のために、パンツをみんなで履こうとある時に全員がきめたのだ。
・プレゼントは権力であり渡すほうの立場が強くなる、戦争前に贈り物をする民族もいた。それを返すために考えられたのが貨幣(よって、市場システムが作ったものではない、というのが著者の主張)。
・祝祭、性行為は(生殖行為もあるけど多分に)過剰に蓄えられたエネルギーの放出。なんなら貨幣もあれの象徴らしい
・共同体から外れたときに人は神経症となり、そのマイノリティが増えると革命のような運動がおこる。一人だけスカート履きたいおじさんみたいな人が神経症となる。経済的な圧迫や圧政で起こるのではないという主張。
・皆が納得している場合は文書は不要であり、異論があるから文字が生まれる(そして改ざんもされる)。日本の文字の出現は遅く、6世紀以前に神代文字があったという説もあるが、文字が遅いイコール制度が遅れていたわけではない。
・すべては内なる知で決められるべきである
・近親相姦だけは内なる自分が投影される母が他人になってしまうから、無意識にタブーとされており、だからくだらないことも記すような法律にもあんまり書かれてないそうだ(ほんとかな)
つまり、超怒られそうですが、自らの内なる知に照らし合わせて私語に変換するとですね
「人間なんて偉ぶってるけどろくなもんじゃないから、世の批判や処罰される行動、殺人や不倫や強姦や食人とかは、これはダメって後から理由つけて決めたからなんだよーん。だから環境がどうか、社会がどうか、生物学的にどうかじゃなくて、自分の感覚を大事にしてから物事考えようよ」
ってことではないかと(え、ぜんぜん違う?)
まあどんな発見も、きっと「ぜったいオレこう思う!ワタシ確信してる!」っていうのを長くかけて検証されたものが多いですもんね。仮説は意外と子供の時から思ってることレベルで良かったりするわけですよね。ゼロ秒思考ってのもこんな感じですかね。
つまり、中二病万歳、ってことでいいですか?
私を肯定する本だって思っていいかしらん(きっと違う) -
2012年に、増補版でない方を読んでいた