- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768458457
作品紹介・あらすじ
「コンフィチュール(ジャム)は自分の手で作らないといけないし、その間少しでも目を離してはいけません。それは、1冊の本を作るのと同じくらいの重大事なのです」
ショパンやミュッセなど多くの芸術家との恋愛、初期フェミニストとして著名な19世紀フランスの女性作家、ジョルジュ・サンド(1804-1876)。
女性の権利・自由から政治についてまで、尽きることのないエネルギーで数多くの作品を残した。そして、同じくらいの情熱で「食」も愛していた。
現代のジェンダー、環境問題などに気づきを与えてくれる彼女の言葉や思想を「食」という切り口で紹介する、まったく新しいサンドの評伝。
サンドの作品の食風景を現代の生活に合わせたレシピで紹介!
・アプリコットのコンフィチュール
・シナモンシュガーのニョッキ
・洋ナシのクラフティー
・チキンロースト
・ザリガニのオムレツ
・ウズラのロースト
・シェーヴルのサラダ
・アスパラガスのオランダ風ソース添え
感想・レビュー・書評
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なかなか楽しかった!
まず、表紙の切り絵がステキ。
そして、ショパンやミュッセと浮名を流し、”恋多き女”のイメージの強くジョルジュ・サンドですが、意外にも、仕事の鬼であり、デキる城主、デキる主婦でもあったことに驚き。
また、一度結婚したら離婚出来ない、法律上夫に隷属している妻など、当時の女性の立場にも憤っていたサンド。
闊達でのびのびした人だなあ。
それだけでなく、現実の厳しさも知っていた人のよう。
レシピがどれも美味しそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サンドの有能な主婦ぶりがうかがえる、一冊。
なんとレシピ付き!
マヨルカで、乏しい食料の中、ショパンのために
食事ごしらえに奮戦したのも、納得。
サンドの全体像をザックリ捉えるには最適。
少女の頃、ショパンより早く、サンドの名を覚えたのは
「愛の妖精」(ファデット)だったのだけれど、
それについての言及がほとんどなかったような・・・残念。 -
ショパンから知ったジョルジュサンドですが、書簡集からすっかり彼女のファンになりました。小説はほとんど読めてないけど、この本に彼女の生活の様子がまとめられていて、期待以上でした。