知の歴史: 哲学と科学で読む138億年

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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768459416

作品紹介・あらすじ

 哲学は、古代ギリシア以来すべての学問の総称として用いられてきました。現在、哲学と科学は、「文系」「理系」という対極に位置づけられることが多いですが、17世紀に万有引力の法則を発見したニュートンでさえ、自らを「哲学者」、自身の革新的理論を「自然哲学」と分類していたのです。哲学と科学の逆転は、いつ、何故、どのように起きたのでしょう?  本書では、哲学の歴史を、ビックバンから始まる自然科学史や、現在まで続く科学技術発展の系譜を絡めた壮大な時間軸で描き出します。自然哲学から構造主義まで、一般的な概説書で取り扱われる知のトップランナー達の生い立ちと思想のポイントが楽しいイラストとともにコンパクトにまとめられていて、入門書としても、辞書代わりにもオススメです!ビッグバンから始める、世界最長の哲学史!

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  • ・ホモ・サピエンスが、その全歴史三〇万年の究極点として、知の力を総結集させた科学技術を駆使し、地球規模で殺し合った第二次世界大戦。巨大戦艦、航空母艦、重爆撃機、急降下爆撃機、高速戦車、火炎放射器、レーダー、ブロックバスター弾、弾道ミサイル、焼夷弾、そして原子爆弾。特に原子爆弾の開発には、ノーベル賞を受賞した数十人の科学者たちの知が凝縮していた。人間を殺すためのありとあらゆる兵器が考え出され、むきだしの敵意の中で、大戦中約三七〇〇万人もの人々が殺された。第一次世界大戦を大きく上回る規模で、機械力が完全に人間を圧倒する、ほとんど黙示録的な光景が、六年間にわたって地上に展開した。

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部人文学科卒業。1972年、講談社に入社。『英文日本大百科事典(Encyclopedia of Japan)』全9巻の編集に携わり、「講談社現代新書」編集部を経て、「選書メチエ」編集長、「講談社学術文庫」編集長を歴任、2003年退社。現在、昭和薬科大学・神奈川大学非常勤講師。専攻、西洋思想史、20世紀文学。著書に『サルトル 知の帝王の誕生』(筆名・朝西柾、新評論)、『サルトル、存在と自由の思想家』『サルトル、世界をつかむ言葉』(トランスビュー)がある。

「2013年 『サルトル、世界をつかむ言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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