「A」撮影日誌: オウム施設で過ごした13カ月

著者 :
  • 現代書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768476871

作品紹介・あらすじ

「オウムの中から外を見る」…ドキュメンタリーを撮るカメラマンの日々。馴れ親しんでいたはずの社会の、かつて一度も目にしたことのない、剥きだしの表情がそこにあった。

感想・レビュー・書評

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  • オウム真理教=悪、でオウム信者はテロリスト集団、みたいな単純な話だとしたら、この本に書かれていることは全部嘘なんだろうけど、どうやらそうとも思えず。
    何がどうなってあれだけの人間が死刑にされるほどの事件が起きることになったのか。本当にわからない。

  • 778.21
    オウム荒木浩を追った日々

  • オウム真理教の信者・荒木浩の動向を中心に、「オウムの中から外を見る」という視点で撮影されたドキュメンタリー「A」。13カ月におよぶ撮影の記録と、オウム施設で過ごした日々に直視した信者たちの生の姿を克明に綴る。

  • ついつい読み進めてしまう内容だった。
    当時は感じることのできなかったことを感じることができた。
    以前1冊、著者の作品を読んだことがあったが
    ああやっぱりこういうことを考えていた人なんだなあと
    納得できる作品だった。

  • 2年前位に読んだ本。
    もう「オウム」が騒がれた時期からずいぶん経っててタイムリーではなかったかもしれないけど
    充分にその趣旨を汲み取る事ができたと思う。
    「A」という映画は実践からしか見え得ない『「オウム」からみた世間』が描かれた作品で
    この本にはその内容と更にそのメイキングまでが記してありとても有意義な本だと思う。
    オウム騒動の時にこの本が大量に読まれてたら何か変わってたかなと思う。

  • タイトルの通り、森達也さんの映画『A』の撮影日誌。
    最近、ドキュメンタリーはテレビや何かの報道と違って、真実を語る という風に見られがちだけれど、ドキュメンタリーも同じです。世界の一部を、起こった出来事切り取り、それを見せたい目的に向かって映像を編集、選別されていると言うこと。
    これも忘れちゃ行けない事実です。
    そう、『A』では、オウム信者を写している時は殆ど手ぶれのない映像で、それに対する市民(オウム真理教の信者も市民ですが、あえて使い分けさせていただきました)は、手ぶれの残る不安定な揺れた映像であやふやな危うげな感じをだしてある。
    なんて事を白状している。そんな著書です。
    映画や本の『A』『A2』を見た後に読むと面白いですよ〜

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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