ねずみにぴったりの のりもの

  • 好学社
3.13
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本棚登録 : 83
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769022220

感想・レビュー・書評

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  • マリー・ホール・エッツ作。こみやゆう訳。

    これもまた背後に何かがありそうな絵本。
    グレイさんと一家のねずみたちが、人間たちが寝静まった夜、地下室から階段をのぼってそこに住むジョニーという少年の部屋にしのびこむ。

    そして、その部屋にあった自動車や飛行機や汽車のおもちゃに乗って遊ぶねずみたち。
    そのうちに、汽車が自動車にぶつかって、グレイさんのおくさんやティリーさんや仔ねずみたちが投げ出されてしまう。グレイさんはといえば、汽車の下敷きになって動けなくなってしまう。

    ねずみたちは「キー! キー!」とさけんで、部屋から飛び出していく。

    さて、ジョニーが朝起きて子供部屋にいってみると、おもちゃが散乱している。彼がおもちゃを拾い上げたところを、グレイさんは逃げ出した。
    グレイさんはしっぽが切れているしたんこぶはできているし鼻から出血もしている。他のねずみも出血している。
    ねずみたちは嘆く。
    「ああ、ああ、ほんとに。のりものなんてこりごりだ!」

    だから何なんだ。なんだこの放りっぱなしな感じは(笑)エッツの絵本らしい、ごろっと出来事がそこにある感触。ぜんぶほめ言葉。

    作者がこれを書こうと思いついたきっかけの背後に、なにかたいへんな交通事故でもあったのではないか。とつい妄想してしまう。いったいどんな発想から本書が生まれたのか気になってしかたがない。

  • 「ふたつの家族のねずみたちの、夜のちょっとした冒険を描いた、マリー・ホール・エッツの絵本です。ドキドキするほどのねずみたちの勢いと、ちょっぴり哀れな結末がおかしい、エッツ作品のなかではいっぷう変わった絵本です。

    ジョニーの家の地下室に住む、グレイさんと奥さんとその子ねずみ。そしてテイリーさんと奥さんと子ねずみ。計6匹のねずみたちが、夜の子ども部屋で、ジョニーが遊んだあと片付けずにいたおもちゃを見つけます。「ねずみにぴったりののりものだ!」そう思ったねずみたちは、おもちゃの飛行機にのり、トラックにのり、そして汽車にのり……。ブルンブルン、ゴーゴー。ぴったりサイズののりものでかけまわっていたねずみたちが、まさか痛い目にあおうとは!?」

  • ちょっと悲しい話でした。

  • Y
    三歳三か月

    K
    五歳七か月

  • こどもに検討。ストーリーがすこしわかりにくいかなと断念。ねずみ視点で読むとなんだかなという絵本ではある。

  • <AUTOMOBILES for MICE>
      
    デザイン/中嶋香織

  • ねずみたちはかわいそうなんだけど、おもしろくてついわらっちゃった。(小2)

  • 2016年に出版された絵本の勉強のため、借りてよんだ。

    ジョニーのいえの ちかしつに、ねずみが すんでいました。
    グレイさんいっかと、テイリーさんいっかです。
    あるよる ねずみたちは、ジョニーのへやで ねずみに ぴったりの のりものを みつけます。

    あらすじがおもしろそうだったし、マリー・ホール・エッツの作品だから、と借りたけれど、いまいち。
    しつけ絵本なんでしょうか?
    ねずみの視点なのか、ジョニーの視点なのか。
    輪郭がはっきりしているけれど、色も話も暗いから、おすすめしない。

  • ねずみのグレイさんの一家は、こどもべやでおもちゃののりものを見つけました。きしゃ、ひこうき、じどうしゃ、みんなねずみにぴったりの大きさ!グレイさんたちはよろこんで、のりものをのりまわしていましたが…。
    シンプルな線と鮮やかで上品な色合いで、モダンな感じがする絵本。50年以上前に作られたとは思えません。

  • 地下室に住んでいるネズミの家族が、ジョニーくんの乗り物のおもちゃを見つけて、私たちにぴったり!と、乗り始めます。でも、壁に当たって止まってしまったり、ぶつかって、ネズミのグレイさんは、汽車の下じきになってしまいました。
    朝、目を覚ましたジョニーくんは、メチャクチャになったおもちゃと、グレイさんをみつけますが、グレイさんは、慌てて逃げ出し、何とか地下室へ帰りました。でも、「乗り物にはこりごり!」と、ネズミ達は思ったんですって。
    一度読んだ時、私はネズミの気持ちだったので、エッツさんは、何を描きたかったのかわからなかった。でも、ジョニー君の気持ちになれば、ああ、そうか!と。小さい子が、共感しそうなお話ですね。

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著者プロフィール

1893年,アメリカ,ウィスコンシン州生まれ。ニューヨークの美術学校を卒業後,シカゴ大学で社会学を学びながら,セツルメント活動に従事。その後,コロンビア大学の大学院で児童心理学を学び,『ペニーさん』(徳間書店)でデビュー。『クリスマスまであと九日』(冨山房)でコルデコット賞を受賞。作品に「もりのなか」,「またもりへ」,「わたしとあそんで」(以上福音館書店),「モーモーまきばのおきゃくさま」(偕成社)などがある。

「2023年 『わたしとあそんで PLAY WITH ME』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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