鬼のかいぎ (新・今昔物語絵本)

著者 :
  • 好学社
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本棚登録 : 70
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769023364

感想・レビュー・書評

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  • 昔の人は、災害やふしぎなことがおこったとき、
    自然がなにかをいいたがっていると感じていました。
    それは、自然からの使いである百鬼のすがたが、
    きっと見えていたからでしょう。

    私は何度か、物の怪や百鬼の類に出会ったことがある。
    もちろん、自然の神々にも。山の神、風の神、そして菩薩にも。
    黄金に輝くトドマツを見たり、海の中から空へと翔けていく魂を見たとき、
    私は何度も生命と死の狭間を彷徨った。そして、何度も戻ってきた。

    そろそろ、終わりが近づいている。月と太陽の様子を見ていて、そう感じる。

    千年前の古典作品を、あのよしながこうたくが、真面目な絵本にしている。

    いつの日か、こどもたちが受け止めて、みんなが暮らす森や川や海や空を
    もうこれ以上こわさないような大人になってくれることを願って。

  • 『今昔物語集』「百鬼夜行図」がもとになっている。
    現代人の環境破壊に警告する百鬼たち。立松和平さんらしい絵本。よしながこうたくさんの絵がインパクトありすぎて、ストーリーが頭に入らず残念。

  • この本は、3年4年生の放課後の読み聞かせ
    で声の分担をして読みました。
    この中で何人覚えていてくれるかな?
    うっすらでも心に残ってくれると、嬉しいなあ。
    と思いながら読みました。

  • 2020.07.07

  • 14分。人間が木を切り倒し、鬼たちは自然の大切さを伝えようとアクションを起こす。自然破壊について。

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著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学政経学部卒。在学中に文学作品「自転車」で第1回早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、さまざまな職歴を経て帰郷して宇都宮市役所に勤務。79年から文筆活動に専念。80年「遠雷」で第2回野間文芸新人賞、93年「卵洗い」で第8回坪田譲治文学賞、97年「毒ー風聞・田中正造」で第51回毎日出版文化賞を受賞。2010年2月逝去。

「2023年 『すらすら読める奥の細道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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