日本本土決戦: 知られざる国民義勇戦闘隊の全貌

著者 : 藤田昌雄

• 潮書房光人新社 (2015年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

日本本土を死守せよ!国民義勇戦闘隊とは、いかなる民兵組織だったのか!?落日せまる昭和20年、敵の圧倒的な物量と戦力の差に懊悩しながら、最終局面にどう立ち向かおうとしたのか。2800万人を擁した国民戦闘集団の全容を、写真250枚、図版、詳細データで明らかにする異色の戦記。「国民抗戦必携」に見る最終決戦マニュアル。

感想・レビュー・書評

[QでＧ、そしてＡなんだよさんの感想 · 2018年3月19日]

タイトルに嘘があるわけではないが本土決戦に向けた国民の総兵力化に向けた流れ、と言う内容。こうなんか、数字だけで作られた、実体の伴わない枠組みだけが先に出来て、その枠組みに囚われて何も出来ないまま「その日」を迎えてしまう……というパターンを社会に出てから何度も経験している(例えば、職場の合理化と言うお題目で設備や仕事の段取りが変わることなくいきなり人員が減らされて、残業して必死でやって、ほら人が減っても出来たでしょう、と言われるみたいな)自分からすれば、本当に身につまされる話と言うかなんと言うか。

著者プロフィール

軍事法規研究会顧問。
潮書房光人社刊行の著書に『日本本土決戦―知られざる国民義勇戦闘隊の全貌』（2015）、『写真で見る海軍糧食史』（2014）、『日本の装甲列車』（2013）、『写真で見る日本陸軍兵営の生活』（2011）、『写真で見る日本陸軍兵営の食事』（2009）、『激戦場 皇軍うらばなし』（2006）『もう一つの陸軍兵器史―知られざる鹵獲兵器と同盟軍の実態』（2004）がある。

「2015年 『陸軍と性病 花柳病対策と慰安所』 で使われていた紹介文から引用しています。」