連合軍の小失敗の研究 新装版: 第二次大戦の勝者に見る失錯の本質 (光人社ノンフィクション文庫 298)
- 潮書房光人新社 (2007年6月1日発売)
本棚登録 : 39人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769822981
感想・レビュー・書評
-
勝った側なので見逃されがちだけど連合軍もいろいろ失敗してる。それを集めた本。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たしかに第二次大戦当時の英国の戦車は駄作揃い。駆動系は第一次大戦時の菱形マーク1戦車の流れを汲んでいるのですね。たしかにチャーチル戦車といいマチルダ戦車といい、ドイツ、ソビエトよりも劣ると言われたアメリカ戦車の駆動部分と比べてもいかにも旧式。
アメリカは、戦闘機ではP51マスタング、海軍では高速戦艦(ミシシッピ級?)を生み出したのに対し、戦車能力ではついに独ソを上回ることができなかった。米軍戦車シャーマンの欠点は、車高の高さと装甲防御の弱さ。航空機エンジンをベースにしていた関係で車高は独ソ戦車よりも50センチ前後高い。サスペンションもダメ。
少し後知恵的な批判論調もあり。 -
ー 戦争 ー
それは正に錯誤の連続であり、その錯誤の最も少ない者が勝者である、とも言われる。
勝者である連合軍でも、多くの失敗が見られるが、その中でもアメリカは正に勝者に相応しく、他国に比べて失敗や錯誤が圧倒的に少ない。
一見、規律も緩い米軍ではあるが、逆に硬直化せずに柔軟な発想が可能だったせいかも知れない。
フランスやソ連があれ程の失敗をして、戦後、勝者として国連の常任理事国となっている事に違和感を感じるのは、自分だけでは無いであろう。
全3件中 1 - 3件を表示