恐るべき欧州戦: 第二次大戦知られざる16の戦場 (光人社ノンフィクション文庫 442)
- 潮書房光人新社 (2004年12月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769824428
感想・レビュー・書評
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副題の通りWW2 欧州戦線の奇談珍談集なのだが,最も読みたかったのは,先に読んだMesserschmitt Me262 とのからみで,試作競争に敗れたHeinkel He 280 のテストパイロットの談話の章.ハインケル博士とナチス首脳の不仲から早々にオクラ入りさせられたと言うHe 280 だが,実際のところどうだったのか,よく不時着していたようだが他に何か致命的欠点があったのではないか.という興味から.
この回想では,Me262 と同じJunkers Jumo 004 エンジンに換装したタイプのテストで約800km/h ,尾翼に捻れ発生で試験中止.ということだが,個々の数値の信憑性はともかく,機体側にはさほど致命的問題のなかったことが解って収穫.このパイロットはHe 177 長距離重爆にも乗っているようだが,簡単にしか触れられていないのが惜しい.総じて短い読物の連作なので気軽に読めた.詳細をみるコメント0件をすべて表示
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