極北の海戦: ソ連救援PQ船団の戦い (光人社ノンフィクション文庫 504)
- 潮書房光人新社 (2006年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769825043
感想・レビュー・書評
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この様な作戦がなされていた事は知らなかった。北極圏の街を使っての兵站線の維持。アルハンゲリスクという街の存在を知りGoogle earthで覗いてしまいました。
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米国のレンドリース法によって米英は大量の物資をソ連に輸送することになりました。輸送ルートは3つありましたが、本著ではそのうちの1つ、北ロシアルートにおける輸送船団の戦いについて書かれています。
海外に多数の植民地を有していた英国海軍ではシーレーンの重要性についてどの国よりも理解していました。
船団を襲うものとして有名な兵器は潜水艦ですが、ドイツ海軍では自国の領海に近い場合には戦艦も通商破壊に使用しようとします。これに対し、英海軍も独海軍戦艦を撃沈し船団を守るべく、空母・戦艦を中心とした大艦隊を出撃させます。
船団護衛は地味な仕事ですが、物資、そしてそれを運ぶ人命を大切にする英海軍とこれを攻略しようとする独海空軍の戦いがどのように行われていたか知ることができます。
物語の後半は悲劇のPQ17船団について書かれています。なぜ悲劇が生まれたのかはもちろん、船団における予備士官の奮闘、独海軍潜水艦のシーマンシップにも注目です。 -
本書は、第二次世界大戦時、イギリス・アメリカ両国によるソ連への軍事物資援助を行った輸送船団と、ドイツの海空軍との北大西洋バレンツ海における戦いの記録(2006/09/15発行)。
余りこういったテーマを扱った本が無いため、貴重な資料だと云えます。 只、誤記や事実誤認などもかなり見られ、読み易い本ではありますが問題もあるように感じました。