戦時船員たちの墓場: 消耗品となった補給路の旗手たち (光人社ノンフィクション文庫 593)
- 潮書房光人新社 (2008年12月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769825937
作品紹介・あらすじ
近代戦には不可欠な補給戦というものにまるで理解がなかった日本軍の下、危険な海へと身を挺した日本の船員たち-輸送という枢要任務を担いながら、その立場をかえりみられることなく、空しく海に沈んでいった多くの乗組員たちの叫びを伝える。海とそこに携わった人々に焦点をあて、証言で綴る感動の海戦記。
感想・レビュー・書評
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戦時下の海上輸送に従事した戦時船員たちを取材した証言集(2009/01/13発行)。
本書は、朝日ソノラマより出版された『栄光なにするものぞ』を改訂し、一部追記したモノを文庫化したもので、タイトルには『戦時船員たち~』とありますが、実際には日本が開戦する前に南米や極東沿岸州、或いは南極の南氷洋などで運行・操業していたしていた船舶の乗組員の証言も掲載されています。
掲載さている証言は、南氷洋でのドイツ仮装巡洋船との遭遇やインドシナでのフランス商船の摂収、日本商船と海防艦によるアメリカ潜水艦の共同撃沈など様々で、4~5ページからなる興味深いショート・エヴィデンスが多かったのは良かった。
只、背景の説明が不十分なので、予備知識がない方には本書は厳し内容ではないでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9784769825937 224p 2009・1・13
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