アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている―英語が話せない子どものための英語習得プログラムライミング編
- 径書房 (2008年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784770502018
作品紹介・あらすじ
●アメリカの小学校で英語教育にたずさわって20年
……メキシコとの国境に近い、アメリカの公立小学校。生徒はメキシコからの移民の子どもが98%をしめる。スペイン語が母国語の彼らにとって英語は外国語。その小学校で働く教師たちはみな、英語が話せない・読めない・書けない子どもたちに英語を習得させようと必死になっている。 リーパーすみ子はそういう小学校で20年間、日本人でありながら、図書館司書の資格をもつ教師として子どもの英語教育にたずさわってきた。
●フォニックスでは伸びなかったので、注目された新しい理論
……日本の英語教育ではいま、フォニックスが大きな注目を集めている。リーパーすみ子が勤めた小学校にもフォニックスは導入された。しかし、子ども達の英語力は伸び悩んだ。そこで取り入れられたのが、フォネミック・アウェアネスという英語初心者むけの新しい理論。アメリカでは、いま多くの小学校が、この理論にそって子ども達を徹底的に指導している。そのあとフォニックス/リーディング/スペリングへと進めることで、子どもたちの英語力は実際に伸びている。
●まずは耳からきたえよう……
フォネミック・アウェアネスの最初の一歩は、耳をきたえること。子ども達は、英語のリズム、英語の音をくり返し、くり返し口にし、耳で聞き、目で見て英語に馴染んでいく。そのときに使われるのが、ことば遊び。king/ring/sing など同じ音で終わるライミングや、sumiko sits in the seat. など同じ音ではじまるアリタレーションがふんだんに入っている歌・詩・絵本が、教室で大活躍。子ども達は楽しみながら耳を育て、英語力を伸ばしていく。
☆☆☆日本で初めて紹介される画期的な英語教育の本。
・・・ライミングカード付きですから、あなたの教室でもすぐに使えます。
・・・あなたもきっと、リーパーすみ子の教室をたずねてみたくなりますよ。
感想・レビュー・書評
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・英語の音(ライミングやアリタレーション)に注目して子供たちが楽しく英語を学ぶ方法。日本人には馴染みのない音の感覚が分かりやすく書かれている。
・子供とよく見ていたYouTubeの動画(歌)がマザーグース等でライミングが自然と盛り込まれていたことが分かった。
・大人になって英語を学び直すにあたり本書を読んだが、発音を気にしすぎると話せなくなるので、参考までに。
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フォニックスの前にフォネミックアウェアネス、聴覚を鍛える
読み聞かせ、ゲーム、マザーグース、言葉遊び、早口言葉など
具体的なゲームの方法や、絵本紹介が多め
実際にできそうなのはマザーグースと絵本読み聞かせくらいか…
紹介されている本は読んでみたい -
子の英語学習について考えるために購入
とっつき難い内容かもですが、知りたかったことが知れました 音の聞き分け等 -
ライミングとアリタレーションの重要性およびそれに係る沢山のワークが紹介されていて、授業計画を立てる時にも大変参考になると思う。
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小中学校で英語を教えるような教育者向けの本
長年英語教育に従事した著者による英語教育方法に関する書籍。フォネミック・アウェアネス(phonemic awareness = 音素認識)という理論に基づいた教育法がベースとなっている。
ライミングという英単語の語尾の類似性をベースにした英語の習得について,具体的な英語のわらべうたをいくつも例にあげて紹介している。
ただ,せっかくわらべうたが掲載されていても,実際のリズムが文字だけではわからないのでいまいちイメージできない。そして,この本は英語の学習者というよりかは教育者向けの本と思えた。
小学校での英語学習のサンプルはあるのだけど,これを普通の大人の英語学習者に適用するのは難しいと思った。同じ英語学習にするにしても,まだフォニックスのほうが有効な印象を持った。 -
アメリカの小学校で、英語を学ぶ子供達に対して、
実際に行われるライミング・アリタレーションという学習の重要さ、
実践する場である各種の遊びや絵本が、多岐に亘って紹介される。
大人の自分には、今更感の強い内容であり、
英語力アップのためにやってみようという気にはならないが、
殊、英会話においては、音から勉強する必要性を実感する内容。 -
[江戸川区図書館]
本当は2012年に読んだはずなんだけど、なぜか登録しておらず。ちょうど友人に紹介したついでに再読。
前回も思ったことだけど70年代を思わせる装丁に内容で、字ばかりでやや読みづらい感はやはり否めず。
ただその一方でライミングやアリタレーションなど、色々とやや専門的な内容まで紹介し、具体的に使えそうな本をカテゴリごとに提示している点では辞書的な利用を思わせて、所持したいと思わせる一冊でもある。 -
フォネミック・アウェアネス(音素認識)という言葉は初めて聞いたけど、同じ音で終わったり始まったりする単語に注目して、音のつながりを身に付けていく、という内容は、一部誰でも聞いたことがあるのではないだろうか。
アメリカの小学生は、楽しみながらこうやって発音を覚えていくのですね。
英語を教える立場にある人にとっては、なかなか興味深い内容だと思います。
この本について、アメブロでも書いています。
http://ameblo.jp/waremoko-tadoku/entry-11065545213.html -
勉強するなら現地の小学生のカリキュラムからやり直すのが良かろうと思い見つけた本。
英語できるようになるような気がする一冊。