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- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784770701626
感想・レビュー・書評
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山下龍二著『孔子を語る 下』は1994年の出版。本欄に登録するにも、なかなか難しいようだ。
『孔子を語る 上』に続く本巻は、儒教の本邦伝来と本邦での受容構造を示す。
「四書五経」という言葉をそらんじてきたが、正確には「五経四書」であることを知る。
五経をそらんじて書経、詩経、易経、礼記、春秋。四書を大学・中庸・孟語・論語とならび、学・庸・孟・論と整理し、前者を聖書で申すと旧訳、後者が新訳に「当たる」とある(8p)。
孟子の革命論は本邦の国情にあわず、親しまれなかった(同)。重視したのは程明道、程伊川であるという。程の二人は理解している。
「陽明学」、「朱子学」と受け継がれ、我が国では中江藤樹・熊沢番山・荻生徂徠・本居宣長・吉田松陰と継承。
このあたり、浄土教継承の七高僧の系譜を思い出しながら読んだ。
一読では難解。しかし、思想構造の緻密化の観点で、図式化して読むと、なんとかなるか。(MHKこころを読む 日本放送出版協会 1994年)。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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