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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772000987
感想・レビュー・書評
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内田樹さんの訳だったから、なんとかわかった気になれたのだと思う。内田先生の文章は好きで、とても学ぶところが多いので結構読んだから、その語り口に慣れてもいて、しかも、内田先生はレヴィナスさんの弟子だから、内田先生の書かれるものにはレヴィナスさんの思想が浸透しているだろうから、あぁ〜なんとなく、こんなことなのか?みたいに読み進むことができたのだが、他の人の訳ではそうは問屋が下ろさなかっただろう。
読み終えて、ふと心に浮かぶのは、養老先生のユダヤ人は都市の人々だという説。確かにレヴィナスさんみたいだったら、本当にあっけなく殺されちゃいそうだと思う。俺はやっぱり野蛮人を目指したいな…とは言え、道徳の必要や世界に対する冷徹な洞察やら感じ入るところは多々あった。
特に、他者を理解しようとすることは、己の権力性の発露だという内田先生の解説は、目から鱗だった。みだりに他者を理解しようとするのも、なんなんだな…とつくづく考えさせられた。今の俺にとっては、とてもつもなく良い本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示