- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772100991
感想・レビュー・書評
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馬場のぼるさんによる「しりとり絵本」第2弾。
ぶた たぬき きつね ねこ
お母さんたちから始まって、遊びつかれた子どもたちがお母さんのもとへ帰ってくる、という美しさすら感じる構成です。
前作よりも格段に物語の側面が強まっておりますので、読みやすさはこちらに軍配があがりそう。でもこれを読んだあとだと、前作のはちゃめちゃな繋げ方って奔放な子ども心を表していたのかもな、なんて思いました。あ、でも「どろんこ」になった子どもたちに「こな」をかけて「なみだ」を流してるところに「だいやもんど」と「どんぐり」を振りかけるのは意味わかんなくて笑いました。
他のレビュアーさんが仰っている「12年後の子世代のお話」として読むのも素敵な読み方なのでおすすめです。
あと『ブドウ畑のアオさん』でもそうでしたが、きつねとリスの描き分けがちゃんとされててニヤリ。きっときつね好きの声が届いたってことでしょう。
ちょい役で出てくる「ろば」は、私が幼いころ一緒に遊んでいたぬいぐるみの”ロバン”にちょっと似ててそこもほっこりしました。 -
前作『ぶたたぬききつねねこ』を継承する、しりとり言葉遊びの絵本です
変わらずのほのぼのとした絵柄と、意外な飛躍を見せる単語の繋がりの物語(っぽいもの)が可愛らしく、やはりいいなあとほっこりします
ところで、この作品は前作の発行(1978年)から12年後に刊行されているのですが、馬場のぼるさんの絵柄の変化をなめるように鑑賞するのもいいですね
ぶた、たぬき、きつね、ねこ、の微細なデザインの違いとかも見るのも楽しいです
そして…ひょっとしたらなんですが『ぶたたぬききつねねこ』の12年後の子世代のお話かもしれない? と、妄想したりもして
余談ですが、前作でリスの描かれ方がきつねやんという談話を発してた方がいらっしゃったのですが、その言葉が届いたのでしょうか、きつねとリスの差分がちゃんとしてるシーンが出てきます
馬場さんのアトリエに届いたのかも知れませんね、それこそ未来からのメッセージが -
読了
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しりとりの言葉遊び。
言葉と言葉が続くように、絵も繋がっていく。
【ママ評価】★★★
『11ぴきのねこ』の作者さんだ!と思って読んでみることに。
本当に同じ絵でなんだか感動。
キャラ立っているというか、確立してる。
内容はしりとりだけど、ちょっとストーリーっぽく続くようになっている。
最後のオチが可愛くてちょっとフフッと微笑んでしまう。
【息子評価】★★
全然興味を示してくれず。
読み始めは「どんな絵本?」というように絵本を見ていたけど、すぐに背中を向けられてしまった。
ずっとトミカで遊んでた。
まだしりとりもわからないし、基本的に言葉遊びを理解していないから、そんなものかな。
もうちょっと喋れるようになって、言葉遊びができるようになったらまた読んでみたい。
1歳9ヶ月 -
ぶた、たぬき、きつね、ねこ……と「しりとり」が展開されていく絵本!
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馬場のぼるさんのユニークな絵がクスクスと笑いを誘い……最後には何がくるでしょう?
読んでのお楽しみ!
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子供達の好きな「しりとり」が、ページをめくるごとに楽しいお話しになっています。
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「しりとり」は、子供達が言葉に興味を持ち、楽しみながら語彙を増やすことができる言葉遊びの代表格です。
沢山の言葉を聞くことでどんどん新しい言葉を吸収し、その後自分で使っていくことでしっかり定着させることができますね。
どんどん取り入れて欲しい遊びです。
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でもついつい、ねこ、こま、まり、りす……とお決まりの言葉だらけになってしまいますね。絵本の活用で少し視点を変えてみても良いかもしれませんよ。
どれもストーリーのある絵本で、「しりとり」だけではありません。
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「しりとり」は語彙力、思考力、集中力を伸ばし、言葉を口に出すことで発話の訓練にもなり、良いことばかりです!
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#こぶたたんぽぽぽけっととんぼ
#ぶたたぬききつねねこ
#馬場のぼる
#こぐま社
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4歳3ヶ月
単語だけなので子どもか全部自分で読めた -
しりとり絵本って単語とそれに対応する絵を並べておしまいなのかなと思っていたのだけど、これはちゃんとおはなしになっていて感心しました。文字はなくても充分楽しめるし、活字を読んでもなかなか頭に入ってこなかった自分にとって、物語の世界にゆるやかに導いてくれる本でした。馬場のぼるはねこだけじゃなく、たぬきもすごくかわいく描く。おなかぽっこりころころの、ぼんやりしている子(マイペースともいう)。
《しゃぼんだま→まめだぬき→きのこ→こぎつね》の流れが好き。
来月から刈谷市美術館で開催される馬場のぼる展がとても待ち遠しい。 -
2022.2 動画 低学年
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3歳8ヶ月の息子が選んだ園からの貸出絵本。
しりとり絵本なので、読み聞かせというより会話して一緒にしりとり遊びを楽しむ感じ。
馬場さんの絵だけを追ってページをめくっていくと四コマ漫画みたいなコミカルなおもしろさ。
しりとりルールがまだいまいちわかっていないおんぶ大好きな息子も楽しめた様子。
『土神と狐』は『キツネ』とはまた...
『土神と狐』は『キツネ』とはまた違う滅入る三角関係でしたね それぞれの身体も心も感情もままならないところに着目された感想で、好きです
キツネの自分を盛ってしまうところや、土神の空気を察せないコミュ障なところ、今の人間となんにも変わらないと感じました 宮沢賢治さんのこういう、拗らせた感情の描写って絶品ですね『銀河鉄道の夜』もそういうところあるし
『がまくんとかろくん』は可愛いですよね! カナヅチのがまくんっていうキャラも魅力ですし、友情の描きかたも絶品でした!
『こぶた~』のろばさんがロバンさん似だというお話は朗報ですね~! というか、ロバンさんの設定や逸話、もっと伺いたいです!
遠野物語のキツネへの扱いはどうしましょうかね…
『きつねの窓』の彼を呼びますか?(血で血を洗う)
『土神と狐』の三角関係もきつかったですね~。主役を土神にしてるせいでしんどさ増し増しでしたが、読み終わると狐も相当しんどかっただろうなーってなりました。
宮沢賢治の拗らせ描写はクセになりますね笑。この本は読んだことがなかったので、教えてくださり感謝です。
『がまくんとかろくん』可愛くてよかったです!妹ってこの子のことかーってほっこりしつつ読みました。周りがどんな態度で接するか、それが大事だよなってそんなことを思う絵本でした。
ロバンは灰色のろばでつなぎとかは着ていないんですが、やさしい雰囲気は近い気がします。
あはは、『きつねの窓』の猟銃はこのためだったんですね~。
あと、関係ない話で恐縮ですが、Twitterが昼にロックされたので(もう解除はしました)、様子見するためにしばらくあっちはお休みすると思います。まあnoteがあるのでさほど心配してないのですが、念のためご報告まで。