世界の半分が飢えるのはなぜ?: ジグレ-ル教授がわが子に語る飢餓の真実
- 合同出版 (2003年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772603133
感想・レビュー・書評
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どうすれば解決するのかわからない。でも、関心を持って考え続ける事が大事なんだと思う。学校で読んで欲しい本かな。
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子どもとの対談形式なのでわかりやすい。
世界の半分が飢えるのは、ホモサピエンスがそういう種だからかな?
命の尊厳を信じる人の胆力って、どこから湧くのだろう。
世界は何処までもアンフェアーだと思う。そんなこと分かり切ったことなのに、人が平等を理想としたり、公正さの為に戦う人に魅力を感じたりするのは何故なのかなぁ。
サンカラ氏、かっこいい…! -
クワシオルコル
世の中矛盾だらけだー!でも、この本に出会えてよかったと思う。
「ダンピング」: 投機家が市場に大量の商品を急激に投入して品物をだぶつかせ、価格を急落させる行為のこと。(p. 64)
「在庫隠し」: その反対に、在庫をため込むことで品薄状態を人為的につくり出すこと。(p. 65)
需給だけでなく、こういった投機的な動きにより、国際的な取引価格が決定される。
真実を見なければ。
■登場する国は以下の通り
ブラジル / チリ / 旧ユーゴスラビア / ブルキナファソ / セネガル / ギニア / シエラレオネ / リベリア / アンゴラ / コンゴ民主共和国 / ロシア / グルジア / イラク / スーダン / エリトリア / ソマリア / エチオピア / ルワンダ / 北朝鮮 / カンボジア / フィリピン / -
子どもに語りかけるような文章なので、比較的分かりやすい。歴史上の出来事を交えつつ、またご自身の経験を交えてあるので、臨場感がある。
なぜ飢餓がおこるのか、経済的飢餓と構造的飢餓の違い、食料の値段はどうやって決まるのか、緊急援助とは。
「経済制裁」という言葉はニュースでよく耳にするが、その裏で飢餓に苦しむ人々の存在があるとは・・・。
この本をきっかけに、もう少し第三世界の国々の歴史、世界経済と飢餓の関係など勉強したいと思った。 -
子供にも分りやすく、分りやすく説明しているから、今も色あせることなく世界の実情を表している。
時間がたってから読み返すと、改めて「ハッ!」とすることがある。 -
世界の飢えが起こる原因について分かりやすく書かれた本で、国の政治腐敗、市場原理主義経済の支配、止むことのない戦争、そして自然環境の破壊。息子カリムの疑問に答え、ジグレール教授は人びとが飢えるほんとうの理由を、ひとつひとつ実例をあげてわかりやすく解説している本でした。飢餓問題研究の第一人者が、飢えの撲滅を目指して次代に語る、全ての人に読んでほしい本です。今、自分が何不自由なく生活していること、普通に3食の食事を取れることを当たり前だと思わず生活していきたいと思います。
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たまたま学校の図書館で手に取った本。
「だって一方は暗がりの中にいて、もう一方は光の中にいる」
そういう世界に自分は住んでいるんだなということを強く認識させられた。
本当に分かりやすく飢餓、貧困問題について描写していると思う。 -
飢えの問題は、学校ではほとんど扱われない。世界で引き起こっている飢えの問題には、適切な解決策を知る知識があって初めて対処しうる。食料援助によって飢えが簡単に対処できると考えるのは、危険な妄想である。専門的な知識を持った人によって、”命の選別”が行われている現状を知らずして、やみくもに食料援助をすべきではないのである。この本を読むと、誤った認識による行動は、問題を増幅させてしまうことの恐怖を感じる。飢えの真実を知ることができた。
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「お前らの盗みを我慢しているかぎり、俺達はいつまでも腹ペコだと考えた上で、手には入らないまっ白なパンもウインドウを壊せば手に入るかどうか、たしかめたくなった」 とエピローグにあるが、この言葉がすべてを象徴している。
人間の傲慢、エゴが市場原理主義と偽る利潤至上主義を繁栄させてしまっている。
その具体的事実が記されている。
僕達は学ばなければならない事が沢山あると思った。
シグレールさんはマクロな観点(国連、国家などの広義)から解決策を練られているが、
僕らに何が出来るだろうか・・・
もっとこういう問題について知り、考えることが先なのかな。
すべての人にお勧めします。
読みやすくて解りやすいので是非一読を。