- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772695275
作品紹介・あらすじ
苦痛にすら喜びを感じ、空想と現実を行き来する超ヘンな生き物=ヒト。さまざまな「喜び」のなかに、人間ならではの心の謎が隠されている。数々の賞を受賞している気鋭の心理学者が、従来の説を超えて開く、画期的な成果。
感想・レビュー・書評
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人間が本質主義的な生き物であることがよくわかるようになる本だ。ほとんどの人は絵を買うとき、芸術家本人が描いたものと、まったく同じ見た目のコピーを違うものと考え、前者により高いお金を支払うだろう。また、かばんでも同様で、著名人が使用したものと、同じみための中古のものがあったとき、前者を選ぶだろう。このように、人間は見たもの、聞いたもの、感じたものにそのまま反応するのではなく、それがなにでどのような由来があるのかという自分の信念に条件づけられて反応する。このような特性は、子供ですらもつものであり、あらゆる人間はある程度本質主義的なのだ。
自分や他人があるものを評価するとき、いったいどこに注目するかについて、考えたくなる一冊だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間の喜ぶの深さにせまった話。
なぜ、こんなことで喜ぶんだ人間は?の事例集。
特に結論らしい結論はないが興味深い。 -
心理
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2016/03/07
本質主義
こどもたちが偽念に影響されやすいのは、物語の展開の仕方をよく知らないからでもある
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ファニーゲームUSAを思い出した -
おもしろい。しかしまあこの辺はそのうち読み返そう。『スーパーセンス』と合わせて。
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784772695275 -
人間の感じる「喜び」の奥深く似は何があるのか。
人は生まれながらにして、~そのものをそのものたらしめる目に見えない本質が宿っていると思い込む、という「本質主義」から、様々なケース、対象を例に挙げて分析していく。
まず第一章では本質主義とはなんぞや、というところについて。
人間にはそもそもの初めから決まった喜びのリストというものがあって、それに追加するのは不可能、と一見大胆な言い方も飛び出したり。多くは万人に共通するが、生物学的適応によるものではない、というその本質について、また本質がもたらすもの、もたらしているものについて、「食」「愛とセックス」「物を愛する」「芸術・スポーツ」「想像」「安全と苦痛」「超越(科学と宗教)」の7テーマで語る。ポイントは「喜び」である。
人は何に喜びを感じるのか、そこから人間の心の根源にある「本質」を読み解いていこうという中身。結論はまだないけれど、といったところかな。
人間の心理のすごくビミョーなニュアンスを含んだ内容で、きっと翻訳する方も苦戦したのだと思います。ちびちびと読みました。
HONZ、日経/図書館 -
原題がそうなので仕方ないが、タイトルはむしろ「本質主義」にすべきな感じ。イデア、とまではしゃちほこばらない、本質(Essential)が人の判断に及ぼす影響。
辞令豊富だが結論がありきたりで曖昧なのと、翻訳が直訳っぽくて硬く、読み進めづらいのが難点。 -
味の好みの件(情報に以下に左右されるか)など、是非常識になって欲しいぐらい。