Empress of Sirius: 2nd Sword (CROSS NOVELS)

著者 : 七地寧

• 笠倉出版社 (2006年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[みーさんの感想 · 2010年9月27日]

独特の方なので。説明が。まずもってこれのご紹介。
前作の2nd Swordを読まないと微妙にわからないかも。
ノイス連邦･イサス連邦･ディザン連邦という3つの連邦のある宇宙。
強固な甲殻と鋭敏な器官を持つ多種多様で、宇宙で固体で生存でき、次元を超える能力を持つ人類にとって脅威の敵・エネミーと戦う能力は連邦にはありません。
『クゼ』という軍事企業のトップの功刀恒(くどう　こう)の個人所有する惑星･ミナヅキにある可変型二足歩行戦闘兵器(要するにあの有名な15歳の少年が乗る平気ですよ)のヴァンガードが唯一エネミーの対抗手段なのです。ヴァンガードは、現在27号機まであります。
そのヴァンガードの乗り手に選ばれたヴァンガード･ウォリアーのBLなんです。

はー。説明だけでいっぱい書くことがありますねv
全然書ききっていないんですが(~_~;)
今回のお話は、その9号機に乗っている白嶺狼と傭兵で医療班チーフのグレイのお話です。
グレイは、傭兵なんで過去がわかりづらい(ってかほとんど書いてない…)んで省略です。
狼は、小さい頃から義兄のカーティスに行き過ぎた溺愛と束縛から抜け出すため、士官学校へ進学します。
最初は、カーティスも溺愛という程度に過ぎなかったのですが、だんだん欲望を覚えちまって(8歳離れてるのにですよ)狼を求めはじめるのです。
犯罪だー！
で、最初は、かまってもらいたい一心で一緒にいた狼もだんだんおかしいと思い始めるんですがカーティスからは逃れられない。だから進学を機にカーティスから逃げ出します。
士官学校では士官学校でジリアン･ブロカという青年に求愛されちゃうわけですよ。
なに、狼ってなんかフェロモンとか出してんのかな～？
士官学校を出てもジリアンが会いに来る度に逢瀬を重ねているのですが、ジリアンのとばっちりを受け、軍を除隊してしまうんです。
なんか、狼ってついてないよね。ストーカーのために除隊させられたんだから。
私の中では、カーティスは犯罪者、ジリアンはストーカーと呼んでおります。
除隊した後、狼をスカウトしたのが『クゼ』でヴァンガード･ウォリアーになったのです。ヴァンガードの操縦者を決めるのは自立思考型有機コンピューターのプシュケ(姫と呼ばれてます)で、9号機の姫は狼でないと嫌だと言った為、除隊後の狼に声をかけたのです。
ミナヅキにきてグレイと出会うわけです。(長い)
初陣で狼の意識がどこかに飛んだまま、二人は出会ったのです。グレイはカウンセリングの相手というか話し相手というか。
グレイの許容の広さというか、大雑把なところに、狼は惹かれたのかな??
恋を自覚した狼が求めてきたのでグレイは受け入れるのですが、それが6年も続くんですよ！(行では1行でしたけど)気が長いです。
母の訃報が届いて墓参すると義兄に会い、屋敷に囚われるんですが、犯罪者だけじゃなくってストーカーも現れるんです。サイアク…。
二人が組んだ理由は簡単です。狼が見つからないから。
それだけで人生棒に振るな、と言いたい。執着に囚われた二人には屁でもないでしょうが。
最後の最後の通信手段を使い、狼はグレイに助け出されて、惑星ミナヅキへと帰るんですが。

あれ？これってハーレクイン？
王子様に助け出されるんでしょ。たとえ王子様が身長190センチで重火器を背負って囚われた屋敷のど真ん中におりてきても…。お姫様が26の男でも…。
狼は、小鹿系です。作者が後書きで書いておられました。私もそう思った。
もしかしたら、読んで一番評の割れる作品かもしれませんが、私は好きだ。
今回、功刀恒の姿も出てきたし。いろいろとチャレンジャーだ。

[bakedbookさんの感想 · 2009年1月11日]

七地寧でファンタジーは読みにくい…。
作者本人がファンタジー好きなのは伝わってくるのだけど。

[小夜子さんの感想 · 2007年5月31日]

購入、未読。

[右手シェイクさんの感想 · 2007年4月22日]

2006/12/18