- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773802085
作品紹介・あらすじ
友愛と歓待の教え=イスラーム。「9.11」以降、世間の無理解な視線と迫害に耐えて、今日イスラーム教徒であることはどういうことなのかを自問する。
感想・レビュー・書評
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イスラムとは、イスラム教徒とは、分かりやすい解説。
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子供に砂を噛んで説明するかのような丁寧さ。
コーランを読んだことのない身にはありがたい。 -
イスラム教入門と思って買ったが、入門書ではない。主題は、イスラム教の中にも多様性があって、タリバンはそのなかでももっとも異端である。なのでイスラム教信者は皆がみな過激派ではありません。というかんじか。入門書ないかなあ。
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イスラムについてのレポートの宿題が!という子供と一緒に図書館へ出向き、先日読んだ「火によって」のベン・ジェルーンの本を発見したので、ついでに私も読んでみた。
著者が子供に説いて聞かせるというスタイルで、ページ数も140程度とごく薄いのであっという間に読了。
ところが中身はというと、あまりに簡単に書かれすぎているためなのか、かえって理解し辛かった。
常々、イスラム世界がよく理解できずに、時に本を読んだりして多少なりとも知ろうとしていた私には、一番不可解に思う部分が端折られてしまった感じ。
そこまで語るには本書は短すぎるのか、はたまた、当事者であるがゆえに、部外者には理解し難い部分に思い至らなかったのか。
知識がないなりに、一般向けに、もっと多視点からのとらえ方で説明されたもののほうが理解する手掛かりが増え、納得しやすかった。
そういう意味では、鵜飼哲氏の解説のほうが、私にとっては読んだ意義がよりあったように感じる。
また解説者が、イスラム原理主義を教養の多寡で説明しようとするのに躊躇を覚えると言っているように、やはりイスラム世界から離れた目で見ると、著者の考え方にもどうしても違和感を感じざるを得ない。
それはやっぱり、私がイスラム教に全く馴染のない日本人だからなのか? -
初読。
はせべさんのBlogから。
フランス在住のアラブ人の作家が9.11を受け
子供との対話という形式のイスラーム教とは何か、という入門書。
と、いう認識で読み進めていたけど、
鵜飼哲氏の解説に
「イスラーム原理主義と呼ばれる現象を、安易に教養の多寡に結び付ける考え方の前で躊躇を覚える」
とあるように、彼の立場からの、彼の視点からのイスラーム原理主義、
という内容であった。
とはいえ、その「教養」そのものへの彼の見解など
その通りだと思うし、大変面白く興味深い。
またイスラーム教について余りにも無知だったので
司祭など、神の言葉を伝える存在はない等
「なるほど、そうだったのか」という点もあるし、
あなたにはあなたの宗教、わたしにはわたしの宗教、というのもコーランにあるのに、偶像崇拝者は殺せ、なのか!?
というまだまだわからない事だらけでもある。
それはまたおいおい別の入門解説書等で知るとして、
未知なる者に触れ、「おっ、これが文中にある教養ある者か!?」
なんて思いつつ(笑)なんてこたぁない、それ以前の余りにも無知・無教養の己を知った一冊でした。 -
とってもわかりやすい。
もちろん客観的な分析ではないけど・・・
イスラム教については、子ども以下の知識しかない私。
実際にムスリムのお友達が多く、
マスメディアが報道するような「過激」という印象よりも
誠実で、清潔で温厚なイメージがあるので
もっとその宗教観を学びたいのです。
お父さんが子どもに語りかける口調が心にしみます。