フランスの出版社主・著述家。1936年、パレスチナ生まれの母親とエジプト系ユダヤ人の父親の子どもとして生まれる。1950〜60年代、アルジェリア戦争にさいして若きインターンとして解放戦線側に立って活動する。その後外科医として活動しながら、パレスチナ連帯運動、反民族差別運動などに積極的にかかわる。他方、父親が経営していた芸術書専門の出版社アザン社を継承しながら、それにあきたらず、1998年<ラ・ファブリック>社を立ち上げ、エドワード・サイードの仏訳をはじめ多くの良書を世に送り続けている。また、本人自身も著述家として多くの著作があるが、これまでに邦訳された『占領ノート 1ユダヤ人が見たパレスチナの生活』(現代企画室)に続き、本書が二冊目となる。昨年秋、「フランス革命」について独自のミクロ分析を行なった著作を自らの出版社から刊行して話題になっている。
「2013年 『パリ大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」