ここがおかしい 日本人の栄養の常識 -データでわかる本当に正しい栄養の科学- (知りたい!サイエンス)

著者 :
  • 技術評論社
2.80
  • (1)
  • (1)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 40
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774130828

作品紹介・あらすじ

ダイエットの話題が溢れる飽食の日本。だが、日本人の摂取カロリーが減少を続けている事実をご存じだろうか。日本人が漠然とイメージしてきた栄養・健康常識に多くの間違いがあり、そのまま信じ続ければ自分や家族の健康を大きく損なってしまうことになりかねない。「糖尿病が増えている」「やせているほど長生きする」「コレステロールは低いほどよい」などの健康常識は本当か?科学的なデータ・理論をもとに、正しい栄養や食生活とは何かを明らかにしていこう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 20〜39歳の女性のエネルギー摂取量が少ないことは問題です。その年代はその世帯の栄養管理の中心を担うので、おのずと子どもたちの栄養摂取は不足してきます。
    そして、まさか今のエネルギー摂取量は戦後の摂取量とほぼ同等であったとは驚きですね。

  • 「日本人の低栄養化が進んでいる」と警鐘を鳴らす本。コレステロール、脂肪、砂糖、肉などが敵視され、「少なければ少ないほど良い」という風潮が
    生まれているが、そうではないと、摂取量と寿命の変遷や他地域との比較をしながら説明する。

    寿命や死亡率をすべて栄養だけで説明しているような部分は「ん?」と思ったけど、テレビを中心に形成される「常識」を疑う視点を与えてくれる。本書の主張の中にはひょっとしたらいきすぎなものもあるのかもしれないけど、テレビに比べたらかわいいものだろう。テレビは意図する、意図しないに拘らず極端に走ってしまう。

    「食品の多様性が豊かなことは栄養学的にも大切であるが、食品の安全性を担保するためにも重要である」と、個々の食品に伴うリスクへの配慮を見せていて、ちょっとタイムリーだなと思った。食品の偽装問題・安全性問題はときどき話題に上り、いろんなものを食べることでリスクを低減できる。

    「砂糖をとるとキレやすい子供になる」なんていうトンデモ説があることを始めて知った。いろんな「常識」があるものだな。

    キャッチコピーやイメージだけに振り回されないようにしたい。何でも適切な量がある。

  • 寿命を栄養のみで評価している気がする…
    戦前に比べ、寿命が延びてるのは食生活だけではない気が・・・
    ただ読んでて面白い

  • この本は、飽食の時代に危機感を唱える書と異なり、現代の日本人の問題は低栄養化であると主張するユニークな内容です。
    2005年から平均寿命が低下したのも低栄養と無関係ではないと主張しています。
    現代日本人は、間違った7つの栄養常識にマインドコントロールされているとのことです。以下の7つの項目を挙げています。
    1.肥っているほど早死にする。
    2.コレステロールが成人病と短命の元凶
    3.日本人は脂肪のとりすぎ
    4.砂糖をとるとキレる子供になる
    5.糖尿病が激増している
    6.エネルギーを制限すれば寿命が延びる
    7.良い食品、悪い食品がある
    柴田先生の主張には、私から見るともっともと思うところとちょっと違うなあと思うところがあります。
    確かに、現代の若い女性世代の痩せは問題あります。
    10~20代の女性のBMIが低いことはデータとしてでています。
    低体重の女性が高齢化した時には骨粗鬆症になることも事実でしょう。
    しかしこれは若い女性の世代だけの問題であり、もう一つの現代の社会の問題は、中年男性の肥満なのです。いわゆる中年太りというやつですね。
    飽食した世代が生活習慣病にかかり心筋梗塞、脳梗塞で亡くなったと考えた方が妥当だと思います。
    砂糖をとるとキレる子供になるとか食品に良い食品、悪い食品があるというのはおかしいということは柴田先生の意見に同意します。
    http://ameblo.jp/nancli/entry-11480169351.html

  • CONTENTS:第1章 栄養の危機をもたらしたさまざまな脅迫、第2章 どの年代の栄養総摂取が最も悪いか、第3章 間違った栄養常識を反証する、第4章 日本人の低栄養を食い止めるための指針、第5章 長寿地域の食と栄養の実態、第6章 理想的な食と栄養とは何か、索引

  • 日本が欧米化して、エネルギーが取りすぎであるという俗説を、実際はま逆であるという事実から考えて、いろいろな意見が書いてある。

    確かにこの手の話は、間違った常識、信ぴょう性のない経験則や諸外国の長寿の例などから強引に常識を出していることもあるのではと思った。

    いろいろな意味で、科学的に栄養素などを考えるためには読んでみてもよいかもしれない。筆者の意見は、一人の意見として聞いても損はしないと思う。(賛成するかどうかは個々人の問題ですからね)

  • 498.5
    Sh-18

    2007/11

全7件中 1 - 7件を表示

柴田博の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×