ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774144689

作品紹介・あらすじ

ネットでよく見かけるあの人、なんであんなことしているんだろう?どうやって食べているんだろう?…そんなふうに見られていた人たちが、いつしか注目を集めアルファブロガーとなり、本を出版しマネタイズにもつながり、その人なりのかたちで「成功」を収めている…その秘訣はどこにある?「ブログを続ける=ライフログを残す、という行為は未来の自分への投資なのだ」という確信のもと、著名ブロガー総勢110名への詳細なアンケート取材からその「集合知」を引き出すインサイドレポート。「ネットでうまくいっている人」の思考法を徹底分析。

感想・レビュー・書評

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  • アルファブロガ―である、いしたに まさき氏が、現在のブログ界を席巻しているアルファブロガ―を対象に行ったアンケートに基づく一冊。ネット上での情報発信をテーマに、そうそうたる顔ぶれのアンケート結果が公開されており、さながら2010年アルファブロガ―白書といった感じである。

    ◆アンケートの取得項目
    ・お名前
    ・Twitter ID
    ・ご自分のWebサイト、ブログなど
    ・いちばん好きなWebサイト(Webサービス含む)は?
    ・初めて見た時にいちばん衝撃を受けたWebサイト(Webサービスも含む)とその理由
    ・ネットで情報発信する際にいちばん必要な個人のスキルはなんでしょう?
    ・あなたがネットで情報発信する際に心がけていることは?
    ・あなたがネットでの活動を続けることができた理由はなんでしょう?なぜ続いてきたのでしょう?
    ・収入の変化はありましたか?
    ・収入の変化はどれぐらい経ってからですか?
    ・アクセス数を増やす工夫をしていますか?
    ・フォロワー数を増やす工夫をしていますか?

    ◆本書を読んで印象に残ったキーワード
    ・スルー力(りょく)
    情報発信後に、受信側からさまざまな「反応」がくる場合がある。その「反応」に耳を傾けることは大事であると同時に、その「反応」を受け流すことも大事である、という話。多様性のともなうソーシャルメディア上で情報発信する以上、リスクは常につきまとう。今後、この”スルー力”という概念は、より一層重要になってくるであろう。

    ・アマチュア精神
    アマチュア精神を忘れないプロフェッショナルが最強、との金言。自分なりに解釈すると、コンテンツにおけるプロとアマの差は、「見せているのか」「見られているのか」の違いだと思う。ソーシャルメディアでの情報発信は、あえて「見られている」状態を作ることが、面白さを生み出すのだ。

    ・惰性/ログ
    一番驚いたのが、アルファブロガ―の中でも続けている理由に「惰性」と答えていた人が、結構いることだ。さらに、内容の薄さに折り合いをつけてアップすることも多いとの弁も。この感覚は、これまでのマスメディアのようなものとは決定的に違う。一度でも内容の薄いものをアップすると、読者が逃げて帰ってこないと考えるのがセオリーだからだ。しかし、ブログのようなマイメディアは、たとえ内容が薄くても、デイリーに継続することの方が大切であるそうだ。それは、量的変化が質的変化に成長するためである。

    ブログを、自分の等身大のログと捉えると、わかりやすい。毎日、濃い生活を過ごしている人などいない。それでも、薄さに記録をつけるからこそ、日常と違うことがおこればログがそれをアラートしてくれる。ログが自分自身の鏡像である以上、鏡の中だけ美化しても仕方ないのである。

    この一冊で、何かすごく吹っ切れた気がする。もう少し時間をかけて深いことを書きたい気もするが、これにてアップしよう。なぜなら、それが自分の等身大だから。

  • 継続は力、継続はつながり、継続は発見、
    途中で止まってもよい。止めないことが大事ということを思い知らされた。

  • タイトルだけで衝動買い?借り?してしまった本。特に動機もなく読み始めてしまった自分も慝かったのかもしれないけど、読んでいても著者が読者に何を伝えようとしているのか殆どわからなかった。敢えて言うなら「自分はこんな凄いことやってみた」的な自慢話だろうか…。デイリーポータルZやGoogleマップの中の人のインタビューとか、一部面白いところはあったけど、やっぱり全体としてはいまいちだったかなぁ。

    [読書録]====================================================

    「give and take は give が先」。giveとは、見返りを求めずコミュニティーに対してcontributeするという、人として最も基本的な生き方。

    未来への投資としてのログ。
    ライフスライス・プロジェクト:デジタルカメラを体に装備して、人の手による撮影ではなく、カメラのインターバルタイマで自動撮影して、人の一二値の行動を100枚ほどの写真の束で移動観測するプロジェクト。

    「電子書籍の時代になったとき、ブログだったりツイッターだったり日記だったり、文書で表現したあらゆるものが実は資産になりうる。単に吐き捨てる人とまとめて管理する習慣のある人に大きな差が出ると思われる。
    https://twitter.com/megamarsun/status/22839905133

  • webの第一線で活躍している人にアンケートを取った。その行動はすばらしいと思うが、考察が浅く、後半の対談もダラダラとしたものだった。

    この本で重要なのは筆者の解説ではなくアンケートの中身にあると思います。

  • アンケートは興味深かったけど、構成・文章が冗長で、もっとコンパクトにまとめられたんじゃないかと思う。

  • 評判がよく、タイトルからして読みたい内容だと思ったものの市内の図書館には置いてなかったため中古で購入した。が、期待していたほど面白くなかったため読破までにかなり時間がかかってしまった。
    ブログを書き続けて成果が現れ始めるのにだいたい3年かかる人が多いというアンケート結果から、それくらいのログを積み重ねる必要があると分かる。そして、そこまでの期間、ほぼ毎日ブログを書き続けるのは自分には無理だと改めて痛感した。


    覚えておきたい点:
    ・ネットの世界では、アマチュア精神を忘れないプロフェッショナルが最強。
    ・「ネットは未来の自分のためだけに使う」という利己主義のほうが「誰かに一度でもいいから評価されたい」という周りの空気読みよりも断然オススメ。(https://twitter.com/otsune/status/11134906684)

  • 2010/12/30 予約  2011/8/23 借りて読み始める。 読み終わる。
    著者のTwitterから ブログ 「URLはこちら http://mitaimon.cocolog-nifty.com/ 『みたいもん』 : 」で知る。

    著者は、Twitterやブログで活躍している人に その「活動」についてアンケートを行う。
    その経緯から、アンケートの手法、結果とその分析、考察が書かれている。
    また、3人へのインタビューも含まれ、読む人によって興味のあるページは様々だろう。
    最後は、今のWebサービスの状況と未来への投資としての「ログ」について書かれている。

    あとがきより
    「ネットにあなたというひとが存在しているかどうかというのは、ほぼあなたが書いた言葉がネットに数多くあるか?ということと同義」だそうです。

    アンケートと執筆に著者が利用した主なツール
     ・ GoogleDOCのフォーム機能
     ・ URLはこちら http://meity.jp/howto 『Meity.jp』 : 
     ・ Twitter
     ・ Evernote
     ・ Dropbox
     ・ Googleスプレッドシート

    内容と著者は

    内容 :
    「ブログを続けるという行為は未来の自分への投資なのだ」という確信のもと、
    著名ブロガー110名へのアンケート取材からその「集合知」を引き出すインサイドレポート。
    「ネットでうまくいっている人」の思考法を徹底分析。

    著者 :
    1971年生まれ。成城大学文芸学部文化史学科卒。ブログ『URLはこちら http://mitaimon.cocolog-nifty.com/ 『みたいもん!』 : 』主宰。
    メディア芸術祭・特別賞受賞。共著書に「ツイッター140文字が世界を変える」「クチコミの技術」など。
    Twitter URLはこちら http://twitter.com/#!/masakiishitani 『@masakiishitani』 : 

    表紙イラスト : 衿沢 世衣子 → URLはこちら http://erisawa.com/blog/index.html 『ブログ』 : 

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  • 編集者さまよりいただく。

  • コンテンツの総量の面積がある一定量超えると、量的変化が質的変化に成長する
    数を意識するのではなく、1対1で相手に対して価値のある情報を提供できるかどうかが重要
    プランを考える前に手を動かしてどんどん作ってしまう、ネットの外にあるものをネットの中に持ち込む

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著者プロフィール

Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。著書に単著「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」など共著も多数。

「2017年 『マストドン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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