過負荷に耐えるWebの作り方 ~国民的アイドルグループ選抜総選挙の舞台裏 (Software Design plus)

著者 : 株式会社パイプドビッツ

• 技術評論社 (2013年12月25日発売)

作品紹介・あらすじ

本書は、株式会社パイプドビッツの技術陣が作り上げた国民的アイドルグループ選抜総選挙のWeb投票システムの舞台裏を余すことなく公開します。Webアプリケーションの運用で一番の問題は、急激なアクセス集中です。秒間1万アクセスというプレッシャーをいかに捌くか、そのノウハウをソフトウェア・ハードウェアの両面からじっくり解説します。テスト方法から運用監視、そしてシステムの発展に合わせた成長など、Webエンジニア・インフラエンジニアにとって非常に有用な情報をまとめました。

感想・レビュー・書評

[yusuikedさんの感想 · 2014年2月8日]

短納期、高スループット、低レイテンシを求められるAKB総選挙の投票システムの構築・運用の勘所を、分かりやすくまとめた良書。

負荷の見積もりから技術・アーキテクチャの選択、プロジェクトメンバーの選定や進め方、アウトプットの定義まで、実践に基づいて書かれているため説得力があり実案件のノウハウとしてためになる。

ベテランの方には当たり前の事を当たり前にやっているだけに見えるかもしれないが、間に東日本大震災などの突発的なアクシデントを挟みながらも要件を満たしつつ性能も出し切り納期を守った著者たちには感服します。

また、運用に置いても監視の仕組みや体制を万全に行っており、受託開発のみならず自社サービス運用を行なっている方にもオススメできます。

内容が平易に記述されているため、一通り案件をこなした後の新人にも目を通して欲しいと思える書籍です。

[suさんの感想 · 2016年1月24日]

総選挙を支えたシステムの裏側を知ることができ、ファンならずとも面白いと思う。結果から見たら考えられない要件定義(毎秒10000アクセス)だが、結果、負荷に対するシステム開発とテスト、運用についてのためになる情報が世に出たことは良かったと思う。人知れず日々負荷と戦う人々の支えとなるはず。

[toyoshimさんの感想 · 2014年8月11日]

短納期で引き受けた秒間1万アクセスのシステム。「もう先方と約束しちゃったんだから、死んでも作ってね」という日本的なノリで納品して、実際に運用したら秒間1アクセス以下で余裕でした。という実に残念な実体験を記した本。こういう業界の雰囲気を知るには良いかも。インフラ運用の考え方は少し伝わってくるけど、技術というよりは心構え、かな。

[kingkozoさんの感想 · 2014年7月18日]

期待してた内容では無かったけど、読み物として面白い。
開発からサービス提供終了までが短期間のプロジェクト。
中の人視点で想定ミスから運用のドキドキまで、生の声に近いところの限りなく正直な感じが好感持てた。

[norikoniさんの感想 · 2014年6月29日]

大規模システムって憧れるなぁ

[iamaslibさんの感想 · 2014年5月9日]

貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784774162058

[masahiro884さんの感想 · 2014年4月20日]

AKB総選挙の投票システムを開発した企業がシステム構成からテスト、監視まで2週間無停止で毎秒1万リクエスト(！)という要求に応えた裏側を明かす。全体的な内容は大規模Webサービス入門という感じ。VoltDBはこの本で初めて知った。ドキュメンタリーなので読み物としても面白い。

[たいちさんの感想 · 2014年4月20日]

This book said NRI Secure probed the web securities on the AKB48 voting site! The technologies are Jetty, Apache Click, Varnish, VoltDB、LVS&kkepalived, Findbugs, Apache Bench and Zabbix.

[booska17さんの感想 · 2014年3月24日]

いいんだけど・・・、やはり「要件定義の段階でやらかした人たち」の記録としか思えない。オーバースペックなものを作って納めるのって、ある意味不誠実なんじゃないかと思う。

もちろん参考にすべきところは参考にしたいが。

[smokeymonkeyさんの感想 · 2014年3月4日]

1,5,6章が面白かった。