- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774324180
作品紹介・あらすじ
高知県の大河沿いの町で、八・五キロのコースを、小学生三人組みのチームで二周する自転車のタイム・トライアルレースが開催された。
旗がふりおろされると同時に飛び出した、ちょっとめずらしい取り合わせの中小の三人。
「ヒャッホー」とさけぶムードメーカーの吉平、自転車は坂道に強いマウンテンバイク。
「ゴーッ」とあわせたキャプテンの颯太、自転車はスポーツ車のクロスバイク。
「ラジャー」とこたえた情報係の晴美、自転車はがっしり型のランドナー。
断トツ優勝候補は、南小のチーム。本気で、あいつらに勝ちてーっ!
ゴールが見えてきたぞ、距離にして一キロ。よっしゃ。勝負はここからだぜ!
カシャカシャカシャ、シャリシャリシャリ、シャーシャーシャー……、聞こえてくるのは、三台のちゃりんこの音だけだ。はじけろ、小学校高学年男子!
感想・レビュー・書評
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読んでると私もレースに出てる気持ちになってきました。
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まあまず気になるのは”ちゃりんこ”という呼び方の連発。子どもばかりか、元高校自転車部で自転車屋の女性店主も。
そこにいちいちイラッとはするものの、物語自体はまあまあ面白いかな、と。
ただ、書きたいけれど字数の関係で削ったのか、そもそも書く気がないのか、そういう発想がないのか分からないけれど、名前のあるなしかかわらず、思わせぶりに登場させといて、結局なんのアクセントにもなっていない人物や、結局回収されない伏線が、ちょっと気になります。そこを中途半端にするくらいなら、最初からまるごとカットしてほうがいいし、その分厚みを持たせるべきポイントがあるでしょうにね。
ここ最近読んだ児童文学でよく感じるんだけれど、あんまり人物描写が出来ていないよね。対象が子どもだから、彼らはそんなことを気にしないとでも思っているのかな。
それはさておき、この物語のキモになっている自転車レースのレギュレーションはちょっと変わっていて、なかなか面白いと思うのですよ。 -
高知県一条市に転校してきた青山颯太(6年)。転校は小学校になってから3度目だし、どちらかというと大人しい性格の颯太は、なかなか友達の輪に入れない。四万十川流れる自然豊かな町で、自転車をこいで一人遊ぶ颯太。
そんな時、小学生むけの自転車のタイムトライアルレースが行われることになった。
別の小学校で、全国レベルの実力をもつチームも参加するこの大会に、颯太も出ることになった。ただし、颯太と一緒のチームになったのは、自転車レースなんてはじめてのやる三人だ。ムードメーカー(トラブルメーカー?)の吉平。パソコンや情報集めが好きで、豆腐屋の仕事の手伝いでパワーのある晴美。
断トツ優勝候補のチームに、はじめて自転車チームをくんだ颯太たち三人はどう挑む!?
最近流行りの自転車。
小学生、高学年、頑張れ!