読書がたくましい脳をつくる

著者 :
  • くもん出版
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本棚登録 : 106
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774328331

作品紹介・あらすじ

脳研究からわかった、読書で成績がよくなる科学的な理由をわかりやすく解説。読書習慣がある人は成績がよい傾向にある調査結果も見せながら、読書の大切さを明らかにします。

感想・レビュー・書評

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  • 子供のスマホ使用が気になり、『スマホ脳』『最強脳』に続き読んでみた。
    私が読んで、内容を口で伝えてもきっと素直に受け止めないので、中学生でもわかりやすく、かつ、簡略なものを追い求めて、読んで楽しくはない本を続けざまに読む私…なかなか頑張ってるよな。

    この本、やはり日本の方が書いているので、日本人にはわかりやすい。そして、脳科学者なので、研究して得た統計グラフや脳のCT画像、脳のイラストなどを多用していて、説得力もある。文を読むのが億劫な人は、グラフだけでも眺めてみるとよいかもしれない。文章が理屈っぽくもなく、素直に受け止めやすいかと思われる。


    ○読書が脳の働き、つまりは学力などに実際どう影響するか。
    ○スマホの使用が脳にどう影響を与えているか。
    ○睡眠時間は成績とどう関係しているか。
    ○脳の働きが良くなるとは実際どういう現象が脳内でおきているのか。
    ○ながらスマホが与える影響。
    ○栄養バランスの取れた朝ごはんがどうして大切か。

    が書かれている。無駄が全くない、とてもよい一冊だと思った。
    軍配はこの本にあがった。


    追記 
    難しい言葉の意味を、本の国語辞典で調べるのとスマホで調べるのでは、脳の前頭前野の血流がどう違うかの実験結果を見て、背筋が凍った。

    国語辞典での時は、血流が右側左側共にアップしており、脳が働いていることがわかる。に対し、スマホでの時は全く働いていない、それどころかぼんやりしている時より血液量が少なくなってさえいた。スマホでの調べもをしているときも指先を使い、文字を読んでいるのに、なんてこと!怖すぎる。

  • 小学校高学年〜中学生向き。字が大きいし、図も多い。1時間以内でサクッと読めた。読書時間、睡眠時間、スマホの利用時間について、勉強時間と成績の相関関係がグラフで示されていて、説得力がある。へーーーと思うことばかり。

    我が家の子どもたちはまだまだ小さいけど、小学校高学年から中学生の24時間をどう過ごすのがいいか、考えさせられた。現実的に睡眠時間を8時間キープするとして、読書を1時間以上、勉強を2時間…どうやってその時間を作ろう…。

    スマホの使い方については特に考えさせられた。全く使わないよりも1時間くらいの使用がベスト、というのはおもしろい。自制心と忍耐力とのバランスが大事なんだな。

    私自身、SNSはもちろん、天気予報も新聞もスマホ。買い物もスマホでポチッと。語学の勉強もスマホ。読書記録もスマホ。移動中に読書しててもポイ活が気になってスマホ触っちゃう。合間にLINEが来たら都度都度返信してしまって、全然やろうとしてたことが進まない!なんてザラ。あっと言う間に時間が過ぎてしまう。
    集中するにはやっぱりスマホとの距離感が大事なのよね…。

    子どもの読書記録はやっぱりアプリじゃなくてノートに書かせるほうがいいかな…とかも考えててしまった。

    何を何分やるか。どんなふうに1日を過ごすか、まずは私自身が意識して過ごさないと子どもにあれこれ言えないな…。効率よく動くのも苦手だし、気分で左右されがちな自分の時間の過ごし方について考えさせられる…。

  • 「脳研究からわかった、読書で成績がよくなる科学的な理由をわかりやすく解説。読書習慣がある人は成績がよい傾向にある調査結果も見せながら、読書の大切さを明らかにします。」

  • 昔から言われていること、勉強しなさい、早く寝なさい、朝ごはん食べなさい。はちゃんと効果があるんだね。という本。
    スマホは良くない。良くないけどやってしまう。そうならないように止める力をつけようとということ。
    そして1番は子ども自身がどんな大人になりたいか考えて自分で自分の行動を変えていくこと。馬を水辺に連れて行くのは簡単だけど、水を飲ませるのは大変だ。
    答えはなかなかわからないけど、これからも考えていきたい。

  • 子供向けの本ながら、読書とスマホが子どもの脳にどのような影響を与えるか、最新の研究結果を紹介しエビデンスに基づいて因果関係を示している。著者は東北大学教授で人間の脳を長年研究している脳科学者。読書の習慣が成績を上げ、逆にスマホの過度の使用が脳に大きな悪影響を及ぼすことが科学的に示されている

  •  脳科学者が、読書と成績の関係を実験データから導く。
     筋肉と一緒で、脳も使えば使うほど鍛えられる。読書からの刺激で脳の能力がアップする。睡眠の時間も関係している。

     今の子どもたちに伝えたいですね。

  • スマホで言葉の意味を調べると、辞書で引くよりも短時間で沢山の言葉を調べられるのだけども、前頭前野は全くといっていいほど働かないんだそう!

    カラーで大変わかりやすかった。スマホが登場してからの比較的新しい本なのでお勧め!

  • つまり・・・まあ、なんだ
    とにかく習慣づけて本は読んでおくに越したことはない、と(こなみ)

  • 3.6。

  • 脳家学者の川島隆太氏の著者。児童書の分類だけど、内容は児童の保護者向けか。読書と算数には相関関係はないのねー。

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著者プロフィール

東北大学加齢医学研究所所長。
1959年千葉県生まれ。東北大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了。医学博士。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、同専講師を経て、同大学教授として、高次脳機能の解明研究を行う。人の脳活動のしくみを研究する「脳機能イメージング」のパイオニアであり、脳機能開発研究の国内第一人者。ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズの監修者。学習療法を応用した『脳が活性化する100日間パズル』シリーズ(学研)や『楽しい!脳活パズル120日』(学研)など著書多数。

「2022年 『美しい日本の祭礼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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