子どもたちに大切なことを脳科学が明かしました

  • くもん出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774333014

作品紹介・あらすじ

十五年にわたる脳科学の研究活動が、子どもの脳や心の発達と日々の生活活動との関係を明らかにしました。主に脳科学に基づく科学のデータには、「やはりそうなんだ」という事実や、研究者でさえ「えっ、そうなの」という驚きの結果があります。 
「生活習慣」、「読み聞かせや読書」、「メディアやインターネット」、「学習」、「親子関係」についてお伝えします。エビデンスの一部を紹介しましょう。どれも、子どもたちのまわりにいる大人のみなさんに知ってほしいことばかりです。
■読み聞かせは、子どもの感情や記憶にかかわる脳の部分を刺激する ■読み聞かせのような言葉に関する親子コミュニケーションが、子どもの言語発達におおいに関係する ■読書習慣は、発語と言語理解にかかわる場所をつなぐ配線の情報伝達をよくする ■小学生では、読書時間の長さと成績は比例関係にある ■家庭で勉強する習慣は、子どもの脳の発達にとってよいことである ■科目によって、学力の影響を受ける脳の部位が異なるから、いろいろな科目に取り組むことが脳によい影響を与える ■親と過ごす時間が長い子どもたちほど、言語能力が高い ■睡眠が不足すると、記憶にかかわる海馬が小さくなる ■成績下位の子どもたちでは、朝食を食べないことがある割合が4割近い ■子どものテレビ視聴時間の長さと言語能力の低さに関係がある ■子どもがゲームで長時間遊ぶ傾向と言語能力の低さに関係がある ■インターネットの頻繁な利用は、子どもたちの言語能力の発達に悪影響がある

感想・レビュー・書評

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  • 読み聞かせをすると親のストレスが減るというのが意外だった

    あとがきで
    家族全員で本を読もう
    家族全員で早寝早起き朝ごはんをしようと呼びかけていました

    2023年に研究室が閉室することも記載されていました

    続ける大切さを感じているので、研究が続かないことが残念でなりません

  • こういう「良き習慣/気をつけるべきこと」は、定期的に読んで自分に思い出させることで行動に繋がるので、時々手に取り育児に生かしたいと思う。
    読んだ時に「なるほど!」と思っても、意識が薄れて実践しないことってあるから、繰り返し目にしよう。

  • タイトルに惹かれて図書館で借りた一冊。

    生活習慣・読書・メディアやインターネット・学習・親子関係が脳の発達に与える影響について、科学的なデータを用いながら説明されている。

    一般的に言われている内容が多かったので少し物足りなさもあったが、このような研究がされているということを実際のデータと共に知れて良かった。

    「人間が楽をするために開発されたデジタル機器で勉強することは、本来の目的から考えても真逆のことを強いている」という文章から、授業や勉強にデジタル機器を用いることのメリットとデメリットについて考えさせられた。デジタルは確かに便利だが使う場面や内容が重要であり、こども本人がそれを判断することは難しい。デジタル機器をこどもにどのように扱わせるかは、今の時代の親にとって重要な課題であると感じた。

  • 朝食をとること、睡眠をしっかりとることは学力に良い影響が出る、本の読み聞かせは感情や記憶に関わる脳の部分を刺激するので良い、読書習慣は言語力に良い影響を及ぼす、等、真新しい感じのしない内容ではあるものの、脳のデータから客観的に示してくれている本。
    何となく良いのだろう、と言われていた事が客観的に証明してくれた感じ。
    子育ての参考にしたいと思う。

  • 子供向けなのか、文字数や情報量も少なく読みやすい。
    しかしながら、かいつまんでエビデンスは紹介してくれているなど、根拠と原因の理解できる。
    幼稚園〜小学生までのお子さんを育てている家庭には、それなりに参考になる本かと思った

  • 公文の先生からお借りした本。
    真新しいことは特になかったけど、基本を再確認できたという感じです。
    公文が携わっていたとは知りませんでした。でも内容がとても公文的。
    研究部門がおしまいになってしまったことに驚いたし、寂しさを感じました。

  • 読み聞かせや生活習慣、親との関わり…当たり前と思うけれどもそれを継続することが難しくて大切。

  • もう少し要点が分かりやすい構成だと
    読みやすいかと思います。

  •  遺伝的要因・環境要因が子どもたちの脳や認知機能に与える影響を、15年間研究してきた成果が記された一冊。

     大切なことは、親子のコミュニケーション・読書・早寝早起き朝ご飯。

  • インターネット、ゲームが脳には負の影響。
    そして、読書はよい結果。予想通り。

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著者プロフィール

東北大学加齢医学研究所所長。
1959年千葉県生まれ。東北大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了。医学博士。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、同専講師を経て、同大学教授として、高次脳機能の解明研究を行う。人の脳活動のしくみを研究する「脳機能イメージング」のパイオニアであり、脳機能開発研究の国内第一人者。ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズの監修者。学習療法を応用した『脳が活性化する100日間パズル』シリーズ(学研)や『楽しい!脳活パズル120日』(学研)など著書多数。

「2022年 『美しい日本の祭礼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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