同心亀無剣之介―恨み猫 (コスミック・時代文庫 か 5-6)

著者 : 風野真知雄

• コスミック出版 (2008年9月5日発売)

感想・レビュー・書評

[advicekiyomidosuさんの感想 · 2018年9月27日]

ひどいくせ毛で髷もまとまらないような見栄えの悪い、どちらかというと、物言いも控えめで推しが弱そうな風態。

外見には似合わないしつこいくらいの、詳しい捜査と丹念に聞き歩き裏の裏まで見通すような調べが信条。

事件の裏の不幸にも共感しちゃうあったかハートの持ち主。
影で『ちぢれすっぽん』の異名も。

直属の上司の与力は、役者も逃げ出すいい男！
葉茶無茶な推理をしては、亀無を惑わすが、実は幼馴染。

与力の妹志保との関係も微妙。

ハートフルな捕物帖のシリーズ。第一弾。

[hisakareiさんの感想 · 2016年3月15日]

2008年9月刊。シリーズ3作め。連作短編3話。風采の悪いちぢれ毛、しかし、実は知的で粘り強い捜査が持ち味の同心のお話。和製コロンボ的な話で、お約束のように、必ず、犯人の犯行の話から始まります。同心と犯人の駆け引きが、ありふれていて、あまり楽しめませんでした。

[fyukawaさんの感想 · 2015年1月10日]

好き合ってる幼馴染同士で結婚するのかと思えば、・・・、残念。

著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫）『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ（文春文庫）で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』（KADOKAWA）で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい！　2016年版」（宝島社）では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入　味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入　味見方同心（六）　肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」