高校時代サッカー部に所属していた雪久は後輩である行央に、とある誓いをたてされてしまう。
それは『ヴァージニティの誓い』というもので、それは「大学を卒業するまで誰ともエッチをしない」というものだった。おまけに「破ったらどんなバツでも受ける」というオプション付き。
それを行央が、「高校サッカーで全国ベスト4に入ったら……」というものだから、自分たちの実力ではそこまで行けないだろう……と考えていた雪久はその賭けを受けてしまう。
結果は順調に進んで行き、全国大会準決勝敗退。
行央の言う通りの結果になったのだった……。
当然、サッカーに青春をかけていた雪久は、喜ぶけれどそれはすなわち、『ヴァージニティ』の誓いが成立したことになってしまう。
深夜の部室で二人きりで、ヴァージニティの誓いの儀式を済ませたけれど、雪久はこっそりと「地方の大学に行ったらこんな誓いどうにでもなる」と考えていた。
どうせ残りの高校生活は、受験勉強に打ち込むことになるのだし……と仕方なく賭けを受けた雪久。
ところが、行央が告げた「先輩は試験本番に風邪を引きます」と言った一言が予言のようになり、本命の試験当日、雪久は風邪をひき、受験会場までなんとか根性で辿り着くも、途中退室を余儀なくされてしまう。
当然、結果は芳しいものではなく、風邪は治るどころかひどくなる一方で、本命どころか滑り止めも全ての大学を落ちてしまい、浪人生活を余儀なくされる。
おかげでその一年を、余分に過ごすはめになってしまったけれど、ただ単に「楽そうだから」と選んだ志望校をもう一度見つめ直し、大学もそれに見合った物に変え、なんとか受験に成功する。
もちろん、行央には内緒だ。
ところが、入学式当日、雪久の肩を背後から叩いてきた行央はなんと、雪久と同じ大学同じ学部に入学していたのだった。
雪久はなんとか童貞を卒業するために、彼女を作ろうと思うのだが、そのためには行央との誓いが邪魔になる。
それであれば、先に行央に彼女を作らせればいい、と考えた雪久は、行央の好みの女性との出会いを探すために、合コンに参加しまくる。
ところが、雪久が合コンに参加する度に、『ヴァージニティの誓いを破ろうとした』という因縁を付けられ、行央にエッチなお仕置きをされてしまう……。
という感じの話でした。
最後には、行央がそんな無茶なことをしたのは、雪久のことが好きだったからだ……と判明してハッピーエンド……なんですが。
ちょっとぼんやりした受けが無理やり誓いに参加させられて、「破った」と因縁を付けられては攻めにエッチなお仕置きをされてしまう……というところまで完全にBLのテンプレですよね……。
なので、そういうのがお好きな方には是非オススメしておきます。
エッチも濃いめなのでしっかり楽しめると思います。