- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775526699
作品紹介・あらすじ
子どものころから何十年もいっしょに過ごすうちに、
ちょっと…いや、かなりぼろぼろになってしまったぬいぐるみたち。
U2のボノやミスター・ビーンのクマをはじめとした、
愛の重みを一身に受けたぬいぐるみたちの姿を、
笑いや涙の思い出が詰まった文章とともに紹介します。
目や鼻が取れていたり、ほころびを縫い合わされた腕をしていたりするクマやウサギを見れば、
きっと自分の幼いころを思い出さずにはいられないでしょう。
何も要求せず、見返りも求めずにそばにいてくれたぬいぐるみのことも。
感想・レビュー・書評
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絵本の「こんとあき」や映画「トイ・ストーリー」を思い出さずにいられない…。
そしてウチの娘の20年来の友、オカピのぬいぐるみも。
ボロボロになってクタクタになって、ゴミにしか見えないコもいるけど、それが愛されてきた証拠だと思うとこんなに幸せなぬいぐるみたちはいないだろう。
解説も載ってるけれど、写真だけでもこの子たちの歴史は胸にジンとくる。
たかがぬいぐるみ、されど。
ボロボロになった分、持ち主の子の心を果てしなく豊かに育ててくれたであろう功労者(^^)。
眺めるだけでなんだかうるっとしてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年月を経てぼろぼろになったけれど愛着のあるぬいぐるみを募集し、ポートレートと共にエピソードを紹介する写真集。
だいぶ前に原書を読んでいて、懐かしくなったので購入。他人の目にはちょっと可愛いと言えないレベルに形が崩れてしまっている子もいるのだが、添えられた思い出話を読むとそのクタクタな姿こそが特別なのだとわかる。原義のフェティッシュ=呪物崇拝の世界だ。
いくつか手作りのぬいもいるけれど、ほとんどは工業製品。だが、パーツを付け直し、布をツギハギされていくうちに、とても元はデパートに並んでいたとは信じられない風貌になっている。この唯一無二の佇まい。"表情"としか呼びようのないものが写真にうつっている。
イギリスにはぬいぐるみを学校に連れてきていい日があったり、パブリックスクールでもぬいと入寮するのが推奨されていたりすると聞いたことがあるけど、アイルランドもぬいと人との結びつきが強いのだろうか。ただ愛されてきただけではない、「人を支えてきた」という誇りに満ちた良い顔の揃った写真集である。 -
たくさんのぬいぐるみたちが、いかに主の元にやってきて、かわいがられ、安らぎの地を得ているか。中には本当にかわいそうなくらいボロボロになってしまっているものもある。顔のわかるぬいぐるみたちは、みな優しそうな表情。というのは、私が勝手にそう見ているだけであるが。ぬいぐるみを愛しているが、これほど愛せるか、私にはわからない。
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個性溢れるぬいぐるみたちに沢山の心温まるエピソードが詰め込まれていて楽しかった!
よく私はぬいぐるみを連れて行って写真を撮るぬい活をしているが、この本を読んでぬいぐるみと付き合う長さはただモノではないなと実感した…
今のお気に入りの子も生涯の相棒と呼べるくらい大切にしていきたい。 -
こんなになるまで愛されるなんてぬいぐるみも本望でしょうとはとても言えないくらいぼろぼろのぬいぐるみの写真集。びっくりした。子どものぬいぐるみに対する「大好き」の気持ちはこういう形で残るのかと。ちょっとぞっとする。好きです。
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九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1424064 -
「物語の在るぬいぐるみたちは好きですか?」
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長年愛されてきたぬいぐるみのポートレートと、彼らにまつわるエピソードを収めた写真集。原題は『Much Loved』。
U2ボノが持ち主であるテディベアや、ミスター・ビーンのテディベアも収録されている。いちばん印象に残ったのは『ミスター・テッド/ジョニーのクマ』。ダウン症で生まれたジョニーの元にやってきて、彼が6歳になる数ヶ月前までを共に過ごし、その後も妹たちと遊んだ。自信に満ちた優しい表情に見えた。
写真・文:マーク・ニクソン、訳:金井真弓
著者による前書きの部分の、「ぬいぐるみを募集した際にほとんどが子どもであることを想定していたが、大人にも大いに受け、多くの大人もぬいぐるみを大事にしていることがわかった。ようやく自分にとってのぬいぐるみの意味を話す機会ができたといった感じだった」(要約)という部分と、「移行対象」という言葉(「ライナスの毛布」もこれ)が印象に残っている。
誰かをとっ捕まえて聞かせるほどではないけど、聞くというなら話したい事柄……
自分のこととしては、ぞうさんのぬいぐるみとドラえもんのぬいぐるみが記憶にある。ずいぶんと大事にしていたと思うけど、小学1年生に上がっていつの間にか手放してしまったと思う。
息子は、この写真集に登場してもいいぐらい、ずっとファミリアのファミちゃんのぬいぐるみを大事にしている。 -
何も見返りをもとめず、一緒にいてくれるぬいぐるみ。
辛いことも悲しいことも、楽しいことも、全部知ってるのは大好きなぬいぐるみだけ。 -
子どものころから何十年もいっしょに過ごすうちに、ちょっと…いや、かなりぼろぼろになってしまったぬいぐるみたち。
U2のボノやミスター・ビーンのクマをはじめとした、愛の重みを一身に受けたぬいぐるみたちの姿を、笑いや涙の思い出が詰まった文章とともに紹介します。