マーケットの魔術師 システムトレーダー編

  • でじじ発行/パンローリング発売
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784775921111

感想・レビュー・書評

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  • 人は欲望と恐怖によって誤った選択をする。だから、メカニカルトレードは儲かる

    ●感想
     投資手法をある程度学んでいる中級者以上向けの本。投資活動全般において、メカニカル手法を用い、高い成果を上げているトレーダーにインタビューをする。投資初心者が、投資の原則を学ぶというよりは、ある程度投資を行い、メカニカル手法、ファンダメンタル手法などの違いも理解している人が、改めて投資スタイルを思案するための本だといえる。
     成功しているメカニカルトレーダーにはある程度、共通点がある。まず前提として、メカニカルトレードの方程式を作る。その式、システムの指示に従い、必ず投資を行うことが重要である。なぜ、方程式による投資が儲かるかというと、大半の人は個人の裁量で投資をしてしまうからだ。「自分の選択は正しい」「もっと儲けたい。儲けることができるはずだ」という間違った思い込みのせいで、定石から外れた選択をしてしまうプレイヤーが一定数存在する。その穴をつくのがメカニカルトレードになる。常に式に従ってトレードをし続けること、統計的に正しい選択肢を取り続けることで、結果として儲けを作ることにつながる。
     この本を読んで、そもそも疑問なのは「なぜ、統計的に正しい儲ける式」が作れるか、ということ。「どのようにトレードするか」という、表面的な部分に書面の中心が割かれているため、肝心の「メカニカルトレードの方程式をいかに作るか」ということは書かれていない。ただ、どのトレーダーも経済・金融市場に成熟し、学習を重ねてきたことは綴られている。「ウォール街のランダムウォーカー」とかの本を読んだら、その疑問も解消するだろうか...。


    ●本書を読みながら気になった記述・コト
    *人には「欲望」「恐怖」があるため、論理的に正しい判断・選択を常にし続けることができない。システムにはそれが可能である
     →投資における「論理的に正しい解」とは一体何なのか?この本を読めば、そのロジックを知りたくなる

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